設立:昭和46年(1946年)1月
所在地:〒130-0002 東京都墨田区業平1‐21-9 あさひ墨田ビル2F
電話:03-3623‐4046 FAX:03‐3622-1814
その他:① 一般社団法人日本印刷産業連合会 会員団体
■≪沿革・組織≫
グラビア印刷は凹版印刷の代表的なものであり、グラデーションに富み表現力が豊か、多種多様な基材に対応可能、大量・高速印刷が可能等の特徴から、美術的なポスター・カタログ、有価証券類、雑誌・週刊誌、軟包装材(フレキシプルパッケージ)、壁紙・建材など多くの分野で利用されている。特に、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルム、複合フィルムの発達により被包装商品の品質確保が可能になったこと、および価格面のメリットなどから、ピン・缶のようなリジットパッケージから軟包装材への転換が進み、とりわけ食品包材としての用途が拡大し、現在ではスーパー、コンピニの店頭に欠かせない印刷包装物となっている。
一方で、日本における軟包装グラピアは、消費者の高紘志向、高品質志向、内容物(食品)の安全性・品質保持の要求から、世界にも類を見ない高度な品質水準、技術水準を実現しているといわれている。
グラビア印刷が、わが国に導入されたのは明治39年とされている。その後、昭和初期には害籍・雑誌のグラビアページの増加とともに、出版グラビアが盛んになっていった。現在、グラビアページが普通名詞となっているのはご承知のとおりである。
一方、軟包装分野は、戦後のプラスチックフィルムの発達に伴い、昭和30年代前半から食品、衣料品、日用品等あらゆる分野の包装材として急速に普及し、業界も拡大していった。
このようなグラピア印刷の歴史のなかで、昭和30年代後半には業界組織確立の必要性が徐々に認識され、昭和39年9月に全国グラビア協議会が任意団体として発足、それを発展解消し昭和46年1月に全国グラビア協同組合連合会が中小企業等協同組合法に基づき設立され、今日に至っている。
現在の全国グラビア協同組合連合会は、北海道から九州までの各地区から9協同組合、1会友団体の加盟企業で構成されている。
■≪現状≫
この数年、当業界は原油高に起因する急激な原材料高騰に悩まされ、一方で製品価格はバブル崩壊後のデフレ傾向を脱却できず、採算性の低下が続いている。それに加え、食品関係のメーカー、流通業界を中心としたユーザーからの品質要求は年々厳しくなり、ロス率の上昇が智営を圧迫している。一方、環境省による揮発性有機化合物(VOC)に対する排出抑制策は、法規制と自主的取り組みのペストミックスとされ、法規制については大気汚染防止法の一部改正が平成16年5月26日に公布、平成18年4月1日に施行される運びとなった。
また、もうひとつの柱の「自主的取り組み」についても、平成17年度中にはスキームが決定される状況にある。
当連合会としては以前より環境問題に積極的に取り組んでおり、関係諸方面に業界の現状への理解を求めてきたが、今後はVOC排出抑制の理念を正しく理解し、自らのデータの把握、対応策の検討・計画、それらの報告・公表を通じて、信頼にたる業界であることを証明し、目標年度である
平成22年にはVOC対策を完了して、堂々と業務に取り組む業界を実現しなければならないと考えている。そのため連合会としてはマニュアル作成、説明会開催、アドバイザー機能の充実等々でき得る限りの施策を実施していくこととしている。
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