をつくる時間なんかない。そのパワーポイントをつくるのはだれですか。営業と企画と、要するに製造技術なんなりが横断的に集まって、我々はこういうことをやろうじゃないかとなったら、それは販促企画部でパワーポイントをつくる。そのつくったパワーポイントを営業に見せて、それでリハーサルをやらせて、そこまでいけば説得できるだろうといって営業を送り出すなら提案営業というのはできるのです。だけど、意外とそういうことはやらない。 「あなたたち、提案営業しなさい」といって、営業部長がいうと、「我々が考えることなんて、結局は値下げしかないものな」ということになってしまいます。ですから、そこら辺は皆さんたちも改革していただきたいと思います。 営業の企画提案というのは、やはりもっと横断的にみんなで考えてつくってあげないとできない。それをやらないかぎりは営業力を評価できないのではないか。そう思います。 それから常に考えていないといけないわけです。我々はいつもいうのですが、2:8の法則というのがあります。「パレートの法則」ともいいますが、イギリスの統計的なデータで、一般的に2割のお客さまで8割の売上を占めている。たとえていえばそういうことです。2:8というのは私も大好きで、2割のゆとりを持たないかぎりは進化しないのではないかと考えます。
もう少しおれから情報を得てこいよ」と。これをやらないかぎりは本当に上がらない。今、非常に努力がない。ちょっとした壁でもう「できませんでした」で終わってしまう。上司も上司で「できなかったか」で終わってしまう。「そうではないだろう。ちょっと指導するから、もう少し上にいこうよ」といって上に引き上げる上司もなかなかいない。 ですから、日本人はあまりにもいろいろな誘惑が多すぎるので、誘惑に負けてしまって、本来やるべき自分のキャリアを磨くことが最近ちょっと疎かになっているのではないかなと考えております。そんなこと言っていますが、私も酒の誘惑にはすぐ負けてしまうので飲み浸りの日を送っています。でも、考えることが好きなのでいろいろ考えています。