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1.色管理の考え方
色管理とは
一番大事なのは、各工程の現場の方が共通の意識を持つ体制をとること。上流工程から受け取ったデータを下流に渡すときに、それは何に基づいたデータであるか、色に関していけば、印刷に基づいたデータで標準的なことを実践しながら運用することです。
あくまでも数値でないとだめです。
印刷機、プルーフの出力機、カンプの出力機、あるいはお客さまが持っていらっしゃる出力機、これらがどうなっていますか。
CMSの環境づくりで各部門とのコミュニケーションは十分されていますか。 |
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これをきっちり抑えることが、カラーマネジメントを行うということになります。
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色管理がもたらすもの
なぜ色管理をしなければいけないのか。
外部環境の変化をどうとらえるかというと、デジタルの環境で納期は早いのは当たり前、通常のオンデマンドということは必ずしもデジタルのプリンタにあるだけではないのです。プレスのプリンティングを使っても、この品質のレベルを出す印刷機でやりなさい。価格はいくら、納期は24時間やりなさい。
これも対応するのがオンデマンドです。クオリティのオンデマンド、時間のオンデマンド、いろいろなオンデマンドがあるかと思いますが、そういうものに対応できる能力を持つことが、変化対応になります。
更に 品質は安定的に出せますか。このあたりはQC活動のような話にな |
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りますが、このあたりをちゃんとやらなければいけない。
問題点を曖昧にしない。各現場で顕在化して、問題を早く出し合うことです。
これを確立することによってビジネスチャンスを拡大する。
色の管理でカラーを扱う上で一番大事なことは、お客様が望む色とは何なのかということです。
望まれた色が何回でも同じように出すことができるという力でないと、プロの印刷とはいえないと思います。
つまり、安心感を与え、顧客満足度を与えること。「じゃ、この会社に、このフォーム印刷とは別に商業印刷も出しましょうか。だって一番安心してこれまでおつきあいしてきましたから」というのが強みであるはずです。色管理というものは印刷企業の大きな力の一つになると思っています。
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製造工程改善:部分最適から全体最適へ
各工程で一生懸命、たとえば製版とか製作、刷版、印刷とかをバラバラでやっていらしたという感じがあります。そこで 全体として最適なものにするため「全体最適化」が必要です。
更に 印刷をベースにして、そのベースを前の工程へ全部送っていく。これが「工業製品化」です。特別に望まれるクオリティは工業製品ではなく、まさに「グラフィックアート」という言葉があるように丁寧にやっていいと思います。
我々が望むものはデジタルのツールを使って、「工業製品化」できるくらいに印刷を標準化しましょうということになるかと思います。
ですから、自社の印刷標準として色基準をつくることになります。
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2.色管理の必要性 なぜ色管理が必要?
ワークフローの構築には営業の方も加わっていく重要さがあります。
たとえば業務系、営業系、そして生産系、物流系を一気通貫していくような考えのワークフロー構築。
営業の方は、お客様に対して納得してもらえる状況を現場に伝え、お客様の意向をしっかり現場に伝えているか。逆に現場は、自分がどういう特徴をもってそれに応えているのか。
「校了」あるいは「責了」という言葉のなかにデジタルが持っている意味をどうやってちゃんと表明していくのか。 |
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「在版」という話しがありましたが「在庫を少なくする上では」というのも一つのキーワードです。「伝票は、以前だったら何部刷っていたのが、今はこれだけだよ」とよく聞きます。そのときに、デジタルプリンティングがいいのか、プレスプリンティングがいいのか、そのデータはどこにあるのか、どこから探すのか。フィルムから探すのか。
かつてはポジで刷ったのか、ネガで刷ったのか、インキは何で刷ったのか、どの印刷機で刷ったのか。そのあたりの把握ができていないと、デジタルに応じた在版管理や色のコントロールなどはまず無理です。そこらあたりも含めて考えていかなければいけない。
それから、JMPAとか、Japan Color というのは日本の印刷関係で全部使っているのですが、まだまだこれからだと思います。色基準をつくるという基本的なところで、自社の印刷機がどの程度安定しているのか、ではその努力をしたことがあるのか、というところから考えてみていただければいいと思います。
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各立場でいろんなことに困っている……
これは各立場でよく出てくることです。お客様から求められた、たとえば営業がとってきた色は、「絶対印刷機では出ない色だよな」というのは右のほうです。
「お客様からこんな基準で刷れ」といわれました。「自社で使っているモニターは、そういえば5年前に買った色でお客様から入ってきた原稿をチェックしているよな」とか、色の管理で困っていらっしゃる。
どうやって、先ほど言ったように「全体最適」となると、経営サイドから「このカラーワークフローに対して最善なシステムを作ろう」との声をきっちりと押さえてかないといけない。
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それをデジタルというツールで串刺しにすることです。
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たとえば製造現場の悩み……?
もっと具体的に言いますと、「そのとおり印刷できない。また焼き直しだ」と。なぜ焼き直さなければいけないのか。ゴミ・クズだったら、CTPになってゴミ・クズは本当に少なくなりました。
では、ドットゲインのカーブだけ変えてみたとか、それで済むのか。何が本当に焼き直しの原因なのか。それを焼き直したら、同じような印刷機状態で刷れるかどうか。
それを何の裏付けも無くやっていくということは、相変わらずツールはデジタルだけれども、考え方は従来どおりの経験的な対応でしかやっていない、という話になるわけです。
ここから脱却がCMSです。 |
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現場でのトラブル発生の要因
これは営業の方に怒られるかもしれませんが、「何でも任せてください」、これが当社の一番最低限度というバックボーンを持っていれば非常にいいと思います。
うちの印刷機はどこまで刷れるのか、何まで再現できるのか。自分のところの印刷機の色再現領域はどんなところまで刷れるのか把握はできているか。
営業は「いや、うちだったら大丈夫です」という。その「うちだったら大丈夫です」という言い方はどういう裏付けでおっしゃっているのか。これはきわめて人間的な話ですが、デジタルもコミュニケーションをしっかりしていないと、全然デジタルにならないことになります。
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複数現場間でのトラブル発生の要因
これは、各現場でのトラブルです。営業は、各工程の印刷機で再現できる色領域を理解していないために、印刷工程でお客様と約束したものを印刷できないことになる。
強引に色を合わせている。この強引に色を合わせるというのは職人技かも知れませんが、これは二度と刷れない。その人がいなくなったら刷れなくなるかも知れない。これで本当にデジタル時代と言いながらわざわざCTPを使う意味があるかというような話になってきます。 |
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色管理の運用により解決!
この「色管理の運用により」というのは、最後は、お客さまの満足度を得るため、そして自らのムダ、ムリをなくすため、標準作業で行うことに尽きます。
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色管理の必要性
当然 各出力機、入力機が、同じ共通の色空間で話をしていれば非常にわかりやすい話です。
今、地上波デジタルもハイビジョンも始まりました。その再現域と、我々が刷っている印刷が明らかに違うのは言うまでもないと思います。
カラーポジできたフィルムの再現域と印刷の再現域は違うのはご存じだと思います。
なぜお客さまは再現域の違うもので納得しているのか。同じ色表現域のなかでやりとりするのが一番いいです。同じ色空間でみましょうということがここに書いてあることです。 |
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