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請求書のカラー化
これはトランザクション系ですが、三井住友VISAカードの請求書を一手に受けていまして、iGen3というデジタル印刷機が24台入っています。
カードの請求書なので、当然、締め日があります。ですから、4日間くらいの間に、今現在で500 万プリントくらい一気にやっています。
これは、単にモノクロで数字だけ入っている請求書の他、いろいろな広告が入っています。請求書自身にコマーシャルを入れてしまうという手法で、プリント代金は広告代で賄えるというビジネスモデルです。
1to1で、この人はゴルフばかりをやっているなとか、飲みにいっているな |
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とか、何を買っているか、個人の方の嗜好とか趣味というのはすぐわかるわけです。そこでコマーシャルを変えるわけです。ゴルフを好きな方という場合にはゴルフのコマーシャルとか、ゴルフ場の優待券を載せるとか、そういう究極の1to1のバリアブルが実際に始まっています。
これは三井住友だけではありません。皆さん請求書をご覧になると、変わったなと思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。いろいろなところで、請求書自体にバリアブルで印刷をしてしまうというトランザクション系のカラー化も始まってきております。
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デジタルカラープリント市場の成長
これはアメリカのデジタルカラープリント市場の成長です。2002年の150 億枚が2007年には750 億枚と、急成長をするだろうと見込まれております。実際に日本の印刷業界のなかでも、具体的な数字は調べていないのですが、今、まだまだボリュームは少ないのですが、2桁成長をしているのはこのデジタルプリントの市場だけではないでしょうか。
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Production製品のポジショニング
次に出てきたのは、ゼロックスのデジタルプリンタの商品群が何にあてはまるかという図です。印刷の仕事は大きくこのように分けられるのではないか。青で囲ったところはオフセット印刷の領域です。iGen3というのはデジタルプリンティングです。CDT60というのは、1分間に60枚という機械です。ですから、オフセット印刷の領域にもデジタルプリンティングがだいぶ入ってきているというのが見えるのではないかと思います。
横軸が生産性で、縦軸が品質です。先ほどのフルカラー請求書というのは、品質はそんなに要求されていませんので図のような位置にあるのかと |
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思います。実際にすでに始まっております。
ですから、このビジネスカラー請求書、モノクロ請求書あたりはビジネスフォームの世界なのかなと思います。いかにカラー化にもっていって商印の仕事を取って広げられるかということが一つの課題ではないかと思っております。
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iGen3 御披露目から現在まで
ちょっとコマーシャルになってしまいますが、ゼロックスのiGen3という機械です。1分間にA4のカット紙が110 枚プリントできます。まだ出来たてといってもいいと思いますが、2000年のDRUPAで発表しています。アメリカでは2002年11月にリリース。日本に入ってきたのは、2004年6月です。
実際にユーザーに入ったのは、1号機としては、北九州市の株式会社マツモトという学校アルバムの最大手に入っています。主に写真アルバム関係で使われています。今はすでに2台使われています。
このiGen3は全世界で約1,000 台導入させていただいております。
日本では40台くらい導入頂いております。
iGen3米国ユーザー事例
では、実際にiGen3をお持ちのユーザーさんを見学して来た事例です。 |
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DME(フロリダ)
まず、DME(ダイレクトメールエクスプレス)。これはフロリダにあります。ここは印刷業界とはまったく関係ないところからのスタートです。
今の社長は、証券ブローカーでした。実際に株のやりとりをしていました。DMEという広告代理店はフロリダの小さい会社でしたが、そこを自ら買収してスタートした会社です。
現在、主なクライアントとしては、北米トヨタの一つである中南米のトヨタの販売会社でマーケティングを含めて一手に受けています。従業員は600 名、このiGen3を4台。更に オフセットも持っています。それから後加工機等す
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べてが揃っています。1日に最大100 万通のDMを発送しています。
マーケティングを含めて企画提案から印刷、発送まですべて自社で完結するモデルを構築してやられています。
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主たるアプリケーション
DMEさんを見ていて一番強いところは何かというと、コールセンターをやっています。コールセンターも非常にきめ細かく分けています。電話をかける部署、受けるだけの部署、とれたお客さまには個々にコールセンターのオペレーターを専任でつけるというようないろいろな工夫をされております。今、マイクロソフトなども一つの顧客に入ってきておりまして、非常に急成長しています。利益率も高い。
ポイントは、1社にターゲットを決める。電機会社としますと、そこに対してDMの提案をしていく。最終的には印刷物だけではなく、そこから出る販促
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物はすべてを取るというのがこの社長の考え方です。ちょっと他には真似できないなというのが実感でした。
ですから、バリアブルソフトの開発要員も含めて、バリアブルプリント関連のスタッフだけで20名近くおりますが、現在 その部門の人員を3倍くらいに増やしていこうとされていました。
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ポイント
DME社のポイントを羅列しました。一つは、「印刷と関係ない業界からCRMを切り口として、顧客の販売促進のアウトソーシング業務に参入してデジタルプリント、オフセットまで拡大」ということで、マーケティングを含めてそちらをベースにして入ってきております。印刷物だけではなく、一社丸ごと販促物を含めて対応する。テレビコマーシャルもやっているような話もしていました。
そのなかの一環として、オフセットはボリュームで分けて5,000 部くらい以上を印刷し、納期の短いものはデジタルプリンタで出しています。そういう切り分けをきっちりされている会社でした。
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DME社(米国)の目標は売上拡大の実現
一つの例として、トヨタに対するマーケティングをどうしているのか。真ん中がDMEで、プランニング、クリエーション、DBマーケティングを含める。
カスタマーに対しては、Webでの発信、DM、CD-ROM、Call Center というような形。こういう構図ですべてをカバーして販促物の売上を伸ばしているという会社です。
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Color Centric (ロチェスター)
続きまして、ロチェスターのColor Centric 。ロチェスターというと、ゼロックスとコダックの本社がある五大湖のちょっと下でニューヨーク州です。非常にユニークな会社です。
ここは印刷会社ではありません。社長はソフト開発をやっていたと聞いていますが、2003年にいきなりデジタルプリントを専業として始めています。ここは自費出版系の企業と思ってください。Webを通して、実際にはBtoCの形にはなるのですが、amazon.comやlulu.comなどのサイトから入っていくと、この会社のWeb発注画面になって、PDFのデータで送るというビジネスモデ
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ルを完璧にそろえています。
ここでおもしろいのは、完全全自動で人がいません。入稿はWebで入ってきます。入ってくると、ページ、大きさを全部お客さんが選ぶ。そうすると、iGen3にデータがいって、後加工機も全部インラインでついています。たとえば中綴じとか平綴じとか、そういうラインが全部分かれています。ですから、黙っていると、1to1ですから1冊だけ勝手に本が出てくる場合、同じものが5部出てくる場合、いろいろありますが、完全にノータッチを徹底して合理化している会社です。ですから、収益率は相当いいのではないかと思われます。 |
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Color Centric (ロチェスター)
これは概要です。現在、iGen3が3台、モノクロのデジタルプリンタも入っています。ここではオフセット印刷はまったく入っていません。インテル、インサイドではないけれども、“Color Centric Inside”を標榜して、今、海外にも協力会社を求めて、ASPサービスを広げていきたいという社長です。
従業員は45名です。主に梱包、紙を入れる人などで、営業がいない。あえていえば社長が営業でしょうが、amazon.comとかlulu.comなどのプロバイダーの裏に隠れて、完全に黒子として利益を出している会社です。ROIが35%。非常に高収益の会社です。 |
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