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  市場委員会主催セミナー (平成22年3月29日 開催)
「新たなるビジネスモデルへの挑戦」
 
       講演  株式会社ドリームビジョン 代表取締役社長
平石 郁生 氏
資料24
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  では、どうしてこういうことになったのか?私なりに理由を整理してみました。  
日経新聞は1カ月4,000円くらいしますが、先日オープンになった有料サイトも4,000円くらいするので、果たしてそれでどこまでシェアを獲得するのかは分かりませんが、ネットであれば、殆どの情報は無料ということです。  
「限界コストの違い」と書いてありますが、これは新聞にしても、インターネットにしても当然、コストはかかります。ただ、どうしても購読者の分だけ刷らなければいけないという紙媒体の新聞に対して、インターネットの場合、サーバやエンジニアの人件費等はかかりますが、複製のコスト

は殆どタダに近いということです。
それからチャネル政策として、新聞はどうしても訪問販売ということがベースになっているのでコストがかかりますし、アナログとデジタルの違いもありますよね。  
例えば、数年前からCGM(Consumer Generated Media:消費者発信型メディア)と言われていますが、平田さんという方がケンコーコムの後藤さんの講演を勝手にブログでレポートしており、彼のブログだと、たぶん1日数千人から1万人ぐらいがご覧になっているかと思いますが、彼の人件費は誰も負担していないわけで、皆さん、優良なコンテンツを無料で見ることができるわけです。そして、平田さんのような人たちがたくさんいらっしゃるわけです。  
実際、私もここ3カ月くらいは日経新聞を本当に読まなくなりまして、そろそろやめようかなと真面目な話、思っているのですが、このあとの鍋島さんの話を聞いてから最終的には判断しようと思っています(笑)。そのくらい新聞を読まなくても色々なことがわかる時代になっているのです。  
先程、私が申し上げた日経新聞の取材を受けた話でいうと、マスメディアの記者の方イコールその道のエキスパートではない、ということです。その道のエキスパートの方が自分でいろいろなコンテンツをつくれる時代になって、それがネット上で簡単に転送されたり、シェアされたりすることによってどんどん広まっていくわけです。  
権威というものがマスメディアから個人のものにシフトしてきている。これが現実になってきているということです。  
ネットの世界では検索したものが、その人にとっての一面記事のようなものですので、みんなが興味を持つというコンテンツというものがなかなか難しくなってきたことがネットの隆盛に繋がっており、新聞がマーケットを失ってしまった大きなポイントではないかと思います。
資料25
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  新聞というのは「ジャーナリズム」といわれるものですが、では、ジャーナリズムという概念はいったい何なのか?色々な定義があると思いますが、私は2つあると思っています。  
1つは、客観性ということです。事実を報道するということ。ただ、これは長くなるので申し上げませんが、同じ事件に対しても、新聞社によって、あるいはテレビでも局によって報道内容が微妙に違うということと、取り上げるものと取り上げられないものが違うということがありますので、必ずそこには何らかの主観、会社としての方針というものが介在しますので、必ずしも客観性ということだけではないと

思います。
そうするとリアルタイム。速報性というものがジャーナリズムというか、マスメディアの大きな機能的な価値だと思います。  
しかし、私は、それすらももう失われつつあると思います。例えば、きょうはちょっと雨が降っていましたが、この間、私、外に出るときにTwitterを見たら、私がフォローしている人が「雨が降ってきた」と書いているわけです。「山手線が止まっているよ」と。それを見て自分の行動を決められる。ニュースで見るよりTwitterで見たほうが早いのです。もちろん、これは誰をフォローしているかによりますが、そういうことが実際に起こっているわけです。  
それから、この間、どこかの大臣がお叱りを受けていましたが、私はなぜ叱られているのかよくわかりませんでした。「津波がきますよ」ということをマスメディアを介さずして一時情報として出している。いまの話は全部、Twitterからニュースが発信されて、そのニュースの作成者は個人なわけです。こういうようなことが現実になっています。
資料28
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  ですから、情報の伝達と摂取というプラットフォームが、ここに書いてあるように変遷してきているということと、iPhoneに代表されるスマートフォンというものの普及が世の中を大きく変えるのは間違いないだろうなと思います。
とにかく、メールもここに入っているし、今日の私のこのプレゼンテーションのスライドも、マッキントッシュが動かなかった時のバックアップ用にPDFをメールで送っておいたので、これもここにストレージされています。本当にパソコンがメインなのか、スマートフォンがメインなのか、そのうち分からなくなります。
電話番号とかメールアドレスの登録は、間違いなくメイン

はスマートフォンなり携帯電話になっていると思いますが、それに加えてTwitterやUstreamみたいなものが出てきたことによって、情報の伝達や摂取のプラットフォームが大きくシフトしていくだろうなと思います。
次は、なぜFacebookが凄いのか?ということをいくつか調べて参りましたので、ご紹介したいと思います。
これは、アメリカのあるメディアに出ていたもので「株式会社ループス・コミュニケーションズ」というSNSのアプリケーションを作られている会社の齋藤さんという方がご自身のブログに書いてあったものです。
この表の緑のグラフがGoogleで、ブルーがFacebookですが、僅差でFacebookがGoogleを抜いています。  
これは去年の秋ごろですが、3億5,000万人くらいがFacebookのアカウントを持っていて、そのうちの約50%が毎日アクセスしているわけです。それから毎日1億枚の写真が投稿されている。20年前だったら、そんなストレージどうするのかという話ですが、それが今では商業ベースで充分にペイするようになっている。  
このグラフは訪問者の数ですが、PV(ページビュー)でみますと、完全にFacebookはGoogleを凌駕していまして、全米PVのなんと4分の1がFacebookらしいのです。  
FacebookというのはベースがSNSになって、いろいろな機能がついているわけなので、自分の友達が何をしているとか、結果として多くのページを見ることになりますので、検索よりはるかにPVが多くなるわけです。そして、そのPVが広告スペースになるということで、この先、非常に恐ろしい会社かなと思います。
資料29
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  もう少しFacebookの話をさせていただくと、なんぼの経済効果を生んでいるかということですが、1ドル90円で換算すると、2009年末時点で約500億円くらい、Facebookは売上げているらしいのです。  
この数字をどうみるかということですが、Googleの売上は2.1兆円ぐらいあるらしいので、Facebookの売上は、Googleのたったの2%です。まだそんなものかという話ですが、逆にいうと、PVではGoogleの3倍ぐらいあるわけですので、まだまだ伸びしろがある。ユニーク・ビジターもGoogleを超えているということで、尚かつ、未公開ですから市場の圧力もないということで、非常に大きなポテンシ

ャルを持っているウェブサービスなのは間違いないのではないかと思います。
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