① 印刷メディアと電子メディアを融合させて、情報をさまざまなメディアで表現する「ワンソース・マルチユース」を支援する。
② ネットワーク社会におけるパーソナルな情報ニーズに応える。
③ 企業と消費者との間の電子商取引(EC)にも積極的に参画する。
(2) 高い付加価値を生み出すために
① 顧客満足を高めるために、基本的ニーズを着実に実現できる対応力を養う。
② 顧客の側に立って顧客の思いを理解し、印刷物・サービスに翻訳する能力を高める。
③ 専門的知識に基づいて顧客ニーズを理解し、アドバイザーとなって顧客からのロイヤルティーを獲得する(CRMの活用)。
④ ITツールを駆使して、ワン・トゥ・ワンマーケティングを展開する。
⑤ 自社の事業領域を見極め、専門特化、地域密着などの差別化戦略によって、顧客に提供するサービスを明確にする。
(3)市場と顧客に支持される企業になるために
① 顧客のビジネスソリューションにつながる革新的なアイデアを提供することによって、顧客適応型、顧客創造型のビジネスモデルを確立する。 このように、印刷産業がめざそうとした方向は、マーケティング主導の価値提案型ビジネスへの発想転換、顧客のビジネスに精通したコンサルティング力の向上とコラボレーション(ビジネスパートナー)の確立に象徴されているのですが、「Printing Frontier 21」が提示した将来展望は、その後の印刷産業が歩むべき道を定め、これからも、印刷会社が事業基盤を構築するうえでの基本的な指針となっていきます。