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  平成22年 新春特別企画セミナー (平成22年1月28日 開催)
「ブレイクスルーへの挑戦」
 
―迎える2010年は“パラダイムシフト元年”の年に― 
       講演 富士株式会社 代表取締役
           アニス株式会社 取締役    眞柄 泰利 氏            ←セミナートップ
3億8,000万人のインターネットユーザーがいて、液晶テレビも、2010年の液晶テレビ出荷台数を380万台の上方修正して3,800万台出るだろうといわれています。今、一部のメーカーが底を打って海外輸出をやられているところも持ち直した。きょうもソニーが、欧米でプレステーションが値下げの結果よくなったと出ていましたが、こんなような状況で、続々と春節から5月くらいにかけて中国のデータは出てくると思います。  
携帯電話のユーザーは7億人です。日本の人口を全部持たせたものの7倍です。ただし、日本のように3G、第三世代のケータイは出ていないですが、iPhoneもあります。私も持っていますが、これとまったく同じものが出ていますが、中身は10年前のケータイと一緒です。ショートメールしか打てないようなケータイです。どんどん真似してしまいますので、まったく同じ形でいっぱい出ています。  
今後、こういったコンテンツ産業についてもどんどんビジネスとしてのオポチュニティが出てくるのだろうと思います。  
しかし 中国人が観光に来たときに銀座の見れる中国語の地図はありますか。ないと思うのです。私も地図製作会社などにお話をしていますが、まったくやる気はないです。今、観光庁が来年度の概算要求で、今回のあげる予算の中でだいたい2倍の予算をつけているのです。予算を全部削る中で観光行政だけは倍です。200億くらいだと思います。  
そんな中でそんなようなものがどんどん出てくるだろう。サイネージ一つとってもまだまだ中国人は身動きとれないというのが状況です。  
こんなような状況が一つあるなかで、財界の重鎮の方々もそろそろいろいろなことを言い始めています。スズキは、ご案内のとおり、フォルクスワーゲンと組んで世界2位になりました。会長がおっしゃっていたのは、50年前の日本を考えれば驚くことではないと言われています。  
東芝におられた岡村さんは「中国が日本を上回るのは時間の問題。日本は世界の第2位の経済大国というアイデンティティを速やかに捨て去り」、これは固定観念として我々はあると思うのですが、抜かれつつある中でどうするのかというところはあると思うのです。ようやくこういうコメントは徐々に出始めると思います。去年の今ごろだとこういうコメントはなかなか出てこなかったと思うのです。   
よく会社の中をみますと、どこか新しいもので市場をつくってプロジェクトを回そうというときに、よくSWOT分析をやります。やはりチャイナ・リスクとか、ブランドなど、いろいろな問題が出てきます。  その中で私は、2005年と2007年の日本の論点で、中国の知財の考えについて5年前書いていたのが、「100%現地化をねらう中国の知財戦略」です。  
今の流れからすると、中国はレーバーコストが安かったので、容易に世界の工場としての機能の役割を果たしてきた。でも、それもカンボジアとかベトナム、インドなどにいき始めている。今後、自身のマーケットが成熟して、ライフスタイルが上がって、我々の求めるものと同じような品質のライフスタイルを求めるとなると、それを提供しなければいけない。ただし、その技術がない。したがって、手っとり早いのは、持ち込んでしまえ、アクセスさせてやるから中を見せろと。そういうのは絶対やってくるだろうなと思ったので、私は5年前にこれを書いたのです。  
現に、先ほどのとおり、国際調達については全部中身を開示しなさい、と。引き続き日本の当局とアメリカは交渉しているようですが、間違いなくこれは出てくると思うのです。  
もう一つは、日本の中小企業が持っている非常にいい技術もほしがっています。私が存じあげているこちらの雑誌の巻末に、朱建榮先生という東洋学園大学の教授がおられます。この方は、上海、抗日運動が起きたときに「朝まで生テレビ」で結構たたかれた先生ですが、実は非常に親日家の先生です。この方が「恐らく労働集約型の工場という位置づけから、付加価値を提供する業態に中国内の製造業が変わらなければいけない時期に来ている」とおっしゃっていました。それは先ほど申し上げたとおり、中国の求めるものが変わってきているのです。あればいいという時代から、やはり成熟すると、品質などを求めてきます。  
「それについては技術がないので、日本の企業に出資するという流れが出てくるだろう」と。これは金余りです。きょうの日経にも出ていましたが、住宅が高騰しています。これをバブルだということで、中国当局が貸し出し規制にかかっているようです。  
したがって、金が余っているのが事実です。今、行くところがなくて不動産にいっているという構図になっています。今後は、日本のいいものに対してファイナンス面で供給するというモデルができてくるだろう、ということを朱建榮さんがおっしゃっています。  
ですから、こういった流れも一つひとつ見極めて、では日本としての立ち位置ですが、全部盗まれてしまうのではないかということに対してどう講ずるか。ファイナンス面でも日本は非常に厳しいと思うのです。過去何期分の決算報告書を出せといわれて、では、こうしましょうという話だと思うのですが、それに対して別のファイナンスの方法として、では、中国人から受け入れるだけのメンタリティが日本人にあるのかというと、ないと思うのです。  
ただ、そこをブレイクスルーしてみようではないかという人も今後出てくると思います。そのときに、きちんと自社で持っている知的財産を担保しながら、マーケティングとセールスに任せましょうというモデルは、恐らくこの5年くらいのスパンで考えたら出てくるのかなというふうには思います。  
そんなような話は、実は3月に、朱建榮先生と川崎市で、日中友好協会の川崎支部の主催で、また別途講習会、セミナーをやる予定ですので、もしご興味があったらいらしてください。  
先ほどの繰り返しですが、抜き刷りのほうは2005年ですが、お渡ししました。2007年にはブランディングのことが書いてあります。  
どういうことが書いてあるかというと、日本というのは、ディズニーの「ライオンキング」をご存じですね。私なんかが見たら絶対あれは手塚治虫先生の「ジャングル大帝レオ」だろうと思うのです。ところが、ディズニーはその後、ブロードウェーでもやって、DVDでも儲けて、日本の原作者はどうなったかというと、「名誉だ。ありがとう」といって一部終わったとなっています。が実は裏にいろいろあったのですが、日本人のそういう無形財産に対する価値観は、ユダヤ人や華僑の人と比べると劣っている。名誉になってしまうのです。きちんと知的財産で儲けるべきだ、というようなことを書いています。  
日本はアニメの先進国です。今、中国では、日本のアニメを見て日本語を勉強している若者がいっぱいいます。そんなようなライフスタイルが一部ある。そういったことも含めて、今後、知財できちんとビジネスモデル、知的財産を担保してグローバルの市場に打って出るにはどうするのかということも書いてあるので、もしご興味があればご覧になってください。  
では、私のところで何が起きているのかというのは、一つは、観光という観点から、地域を何とか活性化して、中国人に来てもらってお金を落としてもらおう、あるいはその後にeコマースでいろいろな産物を買ってもらおうということまで含めて、今やろうとしています。そのプログラムが「HI日本」ということになります。  
その中で、昨年10月から今までやってきたことを列挙していますが、きょうは、その中で、先ほど申し上げましたが、この「非誠勿擾(フェイチェンウーラオ)」という中国の映画、こちらは実はニトリさんの子会社、ニトリパブリックというところが配給会社です。我々はこのチラシの真ん中の下に小さく、ささやかながら「配給協力 富士」と書いてあるのですが、これは私どもの会社がプロモーションとマーケティングをやらせていただいています。  
きょうは、この映画が2月20日から日本語の字幕付で公開されますので、そのプロモーションビデオを見ていただこうと思います。  
多くの日本の皆さんは、中国人の風情というのは、牛車に乗ったり、春節になると、マナーの悪い農民が北京にあるバスターミナルにいって列もつくらずに押し問答しながら何とかバスに乗って田舎に帰るシーンをよくご覧になっていると思うのですが、あの時期に多くの中国人は海外旅行するんです。その海外旅行ができる人たちの間のライフスタイルが垣間見れる映画です。その観点からちょっと見てください。今からプロモーションビデオを5分くらい放映します。ご覧になったあとまたお話をします。

映画 「狙った恋の落とし方」
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