刷版製版工程が
露光などの画像形成処理だけで完了し,
現像処理が必要ない
平版印刷用の刷版。明室環境下で取り扱え,紫外線露光方式,赤外線露光(感熱処理)方式,インクジェット方式などで画像を形成する。
CTP用に無処理型の
版材が多数開発されており,ポジタイプ(
画線部露光)のサーマル版や,相変換型のサーマル版など,種々の製品が登場している。化学処理が不要で,取り扱いにすぐれるが,版材の
感度が低く,高出力なレーザ光源を必要とする問題などもある。画像形成に十分なエネルギーを与えにくいため,耐刷枚数が課題になりやすい。