(1)電子写真方式の代名詞となっているもので,発明者の名にちなんで
カールソン方式ともいう。米Xerox社が1960年,ゼロックス914コピアとして商品化し,普及させた。これにより乾式
トナー現像と普通紙コピーが広く世の中に受け入れられた。当時,感光体にセレン蒸着膜をもちい,
コロナ放電による正帯電・
露光・
キャリア(ガラスビーズ)とトナー粉を混合した現像剤のふりかけ(
カスケード現像法)による感光体上へのトナー像の形成,普通紙への正
コロナ帯電による
静電転写,赤外線照射加熱による紙へのトナー熱融着をおこなっていた。転写後の感光体はクリーニングし繰り返し使用する。現在,感光体はアモルファスシリコンや有機光半導体などになり,現像は磁気ブラシ法となり,
定着は熱
ロール定着が主流となっている。 (2)Xeroxの転写式をゼログラフィーと呼ぶ定義もある。