(1)湿度や水分による紙の湾曲。カールには巻きカールと伸縮によるカールがある。巻きカールは巻取りの状態で紙が放置されたときの巻き癖によって発生し,巻き芯に近いほど強くなる。伸縮によるカールは湿度変化により紙を構成する
パルプ繊維の伸縮に依存し,紙の表裏差,配向性,パルプ原料,乾燥の仕方,
塡料の有無などさまざまな要因が絡み合って発生する。
光沢ラミネートにおいては経時によって紙側が湿度を吸収するためカールがおきる。吸水性のあるナイロンを貼ることによりカールを抑えることができる。
(2)インクジェット方式では,用紙上に吐出されたインクによる用紙の膨潤,インク乾燥熱による用
紙の伸縮,によりカールが発生する。
(3)電子写真方式では,熱ローラ
定着時の
トナーの熱収縮,用紙の熱膨張により,カールが発生する。