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  「平成25年新春講演会」講演録 (平成25年1月24日開催)
「ファシリティ・マネジメントによる企業経営」
(8) 
"世界基準に遅れをとっている日本のファシリティ・マネジメント"
       講師 (株)エフエム・パートナーズ・ジャパン クレイグ・カックス氏
まとめですが、これは、「FM」という言葉を「営業」でもなんでもいいです。替えていいですよ。  
総務の人、ファシリティ・マネージャーは、ファシリティ・マネージャーをやれと言われてやっているからファシリティ・マネージャーではないのです。要は、総務の人は、プロであれば、総務にいるから総務ではなくて、ファシリティ・マネージャーは、ファシリティ・マネージャーだからFMをするのです。
先ほどの医者と同じで、医者は病院で働いているから医者ではないのです。医者だから病院で働いてい
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るのです。日本に必要なのは、I AM A FACILITY MANAGERという人がファシリティで働いてくれることです。そこで育ってくれる。
まず総務の人は、人事異動で動き回らなければ育たないのです。でも、なぜか総務は人事異動対象なのです。経理畑は人事異動対象ではない。「経理畑育ち」と聞いたことがあるでしょう。「あの人は、経理畑だから」「あの人は人事畑だから」。「あの人は総務畑」というのは聞いたことないでしょう。人事異動対象だから。  
人事は違うのです。経理も違うし、ITも違うのです。なぜ総務が動くか。期待されていないからです。プロではないからです。私は動かさないでください、私はファシリティ・マネージャーだからといってそこに残る。小山さんみたいな人がこれから日本で育たないかぎり、会社に貢献できなくなる。  
社内で期待できない場合は、皆さんの会社から出してあげることをアウトタスキングとかアウトソーシングといって、皆さんがプロを育てて会社に商売として提案するような仕事を私はしています。皆さんもそういう仕事ができると思います。
最後に、FMの4大心構えです。  
こうしてたくさん教えたあとに、私が教えたけれども、皆さんが実行しないことがよくあるのです。聞いて「ああ、いい話だったな」と。でも、実行に移さないのです。困ったなあ、と。何が欠けているのかと思ったら、心構えが欠けているのです。  
そういうことで、どんな心構えが必要なんだろうなと思って、4大心構えを最近のクラスに入れています。
1番目は、This is MY buildingです。心構えなので
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2番目が、I AM A FACILITY MANAGERというそのプロ意識。プライド、自覚。
3番目は、きょうはこの話はできないので申しわけないのですが、SERVANT LEADERSHIPです。仕えるものだけれども、リーダー。これは、世の中では最近なかなか聞かない言葉です。日本語ではこういうふうに訳しています。「あなたが成功すれば、私も成功する」、そういうリーダーシップスタイル。私は、人商売をやっていますから、人の商売では、その人が成功することによって私は成功します。ですから、私はその人が成功するためには何でもします。総務の人は仕える人間なのです。会社に仕える、社員に仕える、部下に仕える人間です。ファシリティ・マネージャーは、人を育てるためには、その人の成功のために働く。社長はそういう人でなければいけない。お客さまの成功のために私は何でもしますと仕えるものです。  
そのやり方は、日本語でいう「背中をみて育つ」。リーダーシップを持たなければいけない反面、仕えるものでなければいけません。「あなたのためにやっているんだ。あなたの成功は私の成功です」という心構えが非常に大事です。  
4番目は、「本気で成果を出す」。これから日本の総務が変わっていくのであれば、ハードル、障害がたくさん出ます。私の会社の中で、私はこの会社をこういうふうに変えようと思ったら、反発がたくさん出ます。といって言い訳をして成果を出さない人間は、ファシリティ・マネージャー、管理総務です。ハードルがあるからといって成果を出さない人間は、やる意味ないのです。  
私、よく言うのです。会社の社長に提案書を出したことありますか。こうやればいいですとやったことありますか。あるとすれば、それが受け入れられなかったことありますか。でなければ、よくあるはずです。それはどうしてでしょうか。アイデアがだめだからですか。いや、アイデアはいいんです。では、なぜ売れなかったんですか。へただからです。  
いいアイデアを出したが、社長がそれを受け入れなかったのは、あなたの売り方がへたなのです。  一番足りないのは何だと思いますか。影響力です。評判がついてきていない。副社長が、こうしましょうと言ういいアイデアだったら、社長は聞くかもしれない。でも、君は、まだペイペイだから聞いてくれない。評判が足りない。そこをあえて、成功する人間になるためには、評判管理、影響力ある人間になっていかなければいけないのです。  
それはなぜですか。会社のためです。絶対成果を出す人間になること、その心構えがあなたを成功させます。
普通の人は信じていない。成果を出さなくてもいいと思っているのです。絶対それでは、成功するファシリティ・マネージャーにならないので、心構えとしてこういうふうに教えています。  
「貴方が成功すれば、私も成功します。」  
皆さんも、きょうはこれを忘れないでください。あなたのお客さまが成功すれば、あなたも成功する。社員が成功すれば、あなたも成功する。あなたのサプライヤーが成功すれば、あなたも成功する。
すべてにおいてあなたのまわりにある関係が成功す
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ることが、あなたの成功につながりますから、その人たちの成功のために毎日生きてください。そうすると、成功がきます。
きょうは本当に長い間ありがとうございました。また今度会えるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
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