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  市場委員会主催セミナー (平成22年3月29日 開催)
「新たなるビジネスモデルへの挑戦」
 
       講演  株式会社ドリームビジョン 代表取締役社長
平石 郁生 氏
資料15
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  スライドに出てきているとおりですが、Blog、SNS、Twitter、Ustreamなど、いろいろなウェブサービスがあります。  
ここで非常に大きな出来事は、昔であれば、多少プログラムの知識がないとできないとか、バックエンドにログインしてそこで何らかの作業をしないといけないということがあったと思いますが、そういったことが何一つなく、メールを書いたりワードで文章を書くような感覚で、色々なことができてしまうということです。

それから、スマートフォンが出てきたことで、それがウェブ上のいろいろなサービスの普及をよりいっそう加速してい
るのだろうと思います。
例えば、私はiPhoneを使っていますが、ソフトバンクは電波のカバレッジが悪いということで、ドコモもそのまま使っています。では、なぜわざわざ二つも持っているのかということですが、ポイントは、iPhoneなりAndroidは容量(フラッシュドライブ)が32ギガもあるということです。今日、私が持ってきたマッキントッシュは、4年前に買ったものですが、ハードディスクの容量が80ギガくらいです。ほぼその半分くらいの容量がiPhoneにあるので、写真を撮ったり、映像を撮ったり、そのようなものは殆どここに入れておけるわけです。尚かつ、USB経由で簡単にパソコンのハードディスクにデータをコピーできるので、容量がいっぱいになったら消せばすみます。  
普通のeメールも使えますし、SNS(Social Networking Service)といわれるようなものもここで使えます。尚かつ、無線LAN(WiFi)と繋がるになっていますから、ほとんどストレスなくウェブもメールもチェックできるし、簡単なブログの更新もできてしまうということで、どんどんコンテンツが量産されていくということに拍車がかかってきているわけです。  
いままでの私の話は、ウェブでどんなサービスなりアプリケーションが出てきているかということと、その操作端末の話ですが、その普及を推進した要因として、日本はかなりブロードバンドの普及率が高いということがあると思います。  
それから情報端末の価格性能比が拡大に上がったということです。  
私は仕事上、マック以外にウィンドウズも使っていますが、このマッキントッシュと同じタイミングでパナソニックのレッツノートを買いました。それは2006年3月のことですが、去年の暮れくらいにキーボードが壊れました。どうしてもないと困るのでパソコンを新しく買ったわけです。ネットブックといわれている小型のものを買ったのですが、台湾のエイサーというメーカーのもので、何と55,000円です。  
ハードディスクの容量が160ギガか200ギガぐらいありますし、CPUのスピードがやや遅いのが気になります、普通に使う分には何も問題ない。それがたったの5〜6万円で買える。そういう時代になったということが大きな変化だと思います。  
ちょっとここで皆さんにお伺いしたいのですが、ご自分のブログを書かれている方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。  誰もいない? こちらの方は書かれていそうなリアクションされていましたよね。
Twitterもされていますよね。
○受講者 いや、していないです。
○平石 では、きょうを機に是非、お願いします。実は日本でTwitterを運営している会社はデジタルガレージといいまして、私が経営していたインタースコープという会社の筆頭株主だったという経緯があります。別に、プロモーションに来たわけではございませんので、それは誤解なさらないでください(笑)。  
では、Twitterのアカウントを持っている方、どのくらいいらっしゃいますか? お持ちですか?ありがとうございます。  
Ustreamのアカウントを持っていらっしゃる方、どのくらいいらっしゃいますか。  
たぶん見たことがある方はいらっしゃると思います。  
こういったことがいま本当に急速な勢いで普及しています。『週刊ダイヤモンド』が取り上げるくらいだということで、鳩山首相も、ご自分では書かれておらず、どなたかが代行されているとは仰っていましたが、Twitterを使っていらっしゃいます。そういう時代になってきているわけです。  
これも、I.T.に多少なりとも関心がおありの方はよくご存じのことですが、アプリケーションとアプリケーションを繋ぐAPI(Application Programming Interface)というものが公開されるようになりまして、私がブログで書いたことを他のプラットフォームというか、アプリケーョンに自動でコピーさせることができるわけです。
資料16
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  銀行がATMを相互開放しているようなものと言えば、イメージしていただけるでしょうか?私は新生銀行に口座を持っていますが、他の銀行のATMでも、コンビニのATMでも、どこででも引き出せますし、どこにでも送金できる。そういうことと同じようなことがインターネット上でも起きているということです。  
ですから、例えば、「Facebook」に掲載した内容を、「GREE」にも「Twitter」にも掲載してということをする必要なくて、一つのコンテンツが、自分が関係しているところに勝手にコピーされるように設定できる。そういう動きになっていることが非常に大きな変化だと思います。

資料17
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  ビジネスフォームでも同じだと思いますが、扱っているものは「情報」です。その情報の製作コストも、伝達も、共有も、発信も、記録も、流通も、保管も、すべてコストが激減してきたということが脅威ということです。
資料18
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  いま私がいろいろ申し上げたことを要約しますと、プラットフォーム、印刷であれば紙というものと、そこの上に印刷する文字とか写真というコンテンツというものが、I.T.の世界、インターネットの世界では「アンバンドル化」している。分離しているということです。  
それから、梅田望夫さんが書かれた『ウェブ進化論』という本をお読みになった方はいらっしゃるかと思いますが、梅田さんは本の中で「チープ革命」という言葉をお使いになっています。  
先程、エイサーのパソコンで申し上げたように、「ムーア法則」というのはご存じの方は多いと思いますが、性能は非

常に上がっていくのですが、価格がとにかく劇的に下がるということで、価格性能比という概念にすると、非常にI.T.端末が安くなっているということがあります。 プログラムに関していうと、オープンソースというものがあって、Linuxはご存知のかたが多いと思いますが、最近は「LAMP」とか言われて、LinuxとApache、MySQL、Perl、PHPみたいな、オープンソースのソフトウエア群が普及している。そのことによって製作コストも劇的に下がっているということです。  
有線と無線と両方ありますが、ブロードバンドが普及したということと、APIというものが公開されて、とにかく自由にネット上のコンテンツというものが流通するようになっている。こういう時代になってきているわけです。
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