連続階調フィルムや印画紙から,
写真製版用網ネガまたは網ポジを得るときに用いる製版用スクリーン。米Kodak社で考案したフィルム製ボカシスクリーンの一種。拡大してみると,図のように,一定のボケ幅をもった
網点が規則正しく並んでいる。これを製版カメラや引押し機の焦点面で,
リス型フィルム前面に密着して
露光する。
原版の明部では光量が多くなり,暗部では少なくなる。さらに,コンタクトスクリーンの規則的な
濃度変化により,透過する光量に差が生じる。この光量の変化と,リス型フィルムが
黒化する臨界露光量の相関により,フィルム上に大小の網点が形成される。網ネガ用と網ポジ用があり,オレンジコンタクトスクリーン,マゼンタコンタクトスクリーン,グレーコンタクトスクリーンなどの種類がある。なお,スクエアドットスクリーンのほかに,50%付近の網点の結像を良好にする目的で,
チェーンドットスクリーン,レスピドットスクリーンなどがある。