(1)(印刷物の)各印刷方式で使用する
版材の
非画像部の全体的で均一の汚れの現象。
色かぶりのある原稿から製版をおこない,その補正が十分におこなわれず,絵柄全体に特定の色が必要以上に多くなること。アイかぶり,黄かぶりなどとよばれる。
(2)(写真の)感光材料の未
露光部分が
現像によって
黒化する現象。化学的原因としては,乳剤の製造不良,フィルムを高温・高湿に置いた場合,現像時間が長すぎたり,現像温度が高すぎた場合などがあげられる。物理的原因としては,長時間放置したため感光した場合,フィルムを扱う過程で漏光があった場合,フィルムに圧力が加わった場合などがあげられる。
(3)(
グラビア印刷の)非画像部の版の表面インキが完全に
ドクターでかき取られず,白地がうす汚れてくる現象。そのほかに,
感光性付与後のカーボンティッシュが暗反応によって不必要に硬化する現象のこともいう。
地汚れとも呼ばれる。