(1)
紙器の製造において,箱を組み立てる前の形状(展開図どおり)に打ち抜くことと,折曲げ部の
罫線入れを行う工程。一般に平圧方式で
打抜きを行う。機械に雄・雌の
抜き型を取り付け,この間に印刷紙を送り,加圧して切刃による切断と
押し罫を同時に加工し,所定の寸法・形状に仕上げる。雄型は合板に箱の形状に合せてレーザ切断装置で溝を切り込み,罫線刃,切刃を植え込んである。雌型は鉄板(
面板またはカッティングプレート)上に,硬い紙であるプレスボードを貼り付け,罫線刃の当たる部分に溝をつくったものである。円圧方式の場合,雌型は彫刻
金型で打抜きと罫線付けを同時にするものと,2工程に分けるものがある。同時に行う代表的なものに
グラビア印刷と打抜きをオンラインで行うボブストチャンプレンがある。(2)
シール印刷後に上紙だけを打ち抜く場合も抜き加工(あるいは半抜き加工)という。