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印刷会社のための裁判例
情報産業の旗手として、印刷産業は印刷物やコンテンツ制作に係る知的財産権に密接に係ってまいりました。近年においてはデジタル化とネットワーク化の進展、またAIやIoTといった第4次産業革命に向けた新たなビジネスモデルの構築など、情報産業を取り巻く環境は大きく変化しています。そうしたなかで、知的財産権をめぐる課題解決に向けた研究活動のなかで検討された裁判例を紹介します。
◎『印刷会社のための知的財産裁判事例集』(A4判64頁, 2008年発行)
本書では、著作権、肖像権、印刷用原版等の所有権や知的財産権、不正競争防止法や不法行為にかかわる裁判例などを紹介しています。各裁判例は、実務上のポイント、争点やカギとなる法律上の規定、裁判所の判断理由、他の関連ケースでの判断などを紹介した上で、実務上特に注意すべきポイントについて解説を加えたものです。本ウェブサイトでは、同書の抜粋版を掲載しました。
■印刷会社のための知的財産裁判例
◎事件名 パロディモンタージュ事件 |
原告の写真をパロディとして利用した行為が引用にあたるかが問題とされた事件。被告の作品は、アルプス山系の雪山にてシュプールを描いて滑降して来たスキーヤーを俯瞰するような位置で撮影した原告の写真に、巨大なスノータイヤを合成し、スキーのシュプールを自動車の轍にたとえたパロディ作品。 <<JFPI REPORT NO.165・2018/10>> |
◎『印刷会社のための知的財産裁判事例集』(A4判64頁, 2008年発行)
本書では、著作権、肖像権、印刷用原版等の所有権や知的財産権、不正競争防止法や不法行為にかかわる裁判例などを紹介しています。各裁判例は、実務上のポイント、争点やカギとなる法律上の規定、裁判所の判断理由、他の関連ケースでの判断などを紹介した上で、実務上特に注意すべきポイントについて解説を加えたものです。本ウェブサイトでは、同書の抜粋版を掲載しました。
■印刷会社のための知的財産裁判例
第1回 | 事件名 レジャー施設パンフレット事件 |
イラストの改変は「同一性保持権を侵害」と認定した事件 <<JFPI REPORT NO.105・2003/10>> |
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第2回 | 事件名 顔真卿自書建中告身帖事件 |
著作権の消滅した美術品の所有者が、その美術品の写真を収録して出版した出版社に差し止め請求をした事件 <<JFPI REPORT NO.106・2004/01>> |
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第3回 | 事件名 掲示板書き込み転載事件 |
ホテル情報に関するネット掲示板の管理者が、投稿者に無断で投稿文章を複製し、書籍を作成・出版した事件 <<JFPI REPORT NO.107・2004/04>> |
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第4回 | 事件名 脱ゴーマニズム宣言事件 |
漫画の批判・反論を目的として、自著において当該漫画を複数カット採録した行為が、著作権法上の引用に該当するか否かが争われた事件 <<JFPI REPORT NO.108・2004/07>> |
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第5回 | 事件名 会社案内企画流用事件 |
企画会社が会社案内のラフ案と企画書を作成して提出したが見積もりが高いことを理由に、別の会社に企画の内容を使って発注した事件 <<JFPI REPORT NO.109・2004/10>> |
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第6回 | 事件名 商業広告事件 |
広告代理業者が発注者側が提供した部材を他の会社の広告に5使ったために訴えられた事件 <<JFPI REPORT NO.110・2005/01>> |
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第7回 | 事件名 インタビュー記事盗用事件 |
出版した書籍の内容の1部が別のインタビュー記事に酷似していたため著作権、および著作人格権侵害で訴えられた事件 <<JFPI REPORT NO.111・2005/04>> |
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第8回 | 事件名 ケイコとマナブ事件 |
編集する場合、他の著作物の配置方針や分類などの体系をマネたとき、著作権侵害になるのかが争われた事件 <<JFPI REPORT NO.112・2005/07>> |
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第9回 | 事件名 かえでの木事件 |
被写体の所有権に基づく出版物の差止等が認められなかった事件 <<JFPI REPORT NO.113・2005/10>> |
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第10回 | 事件名 立体イラスト事件 |
出版物のデザイン制作を委託した出版社に過失があったかが争われた事件 <<JFPI REPORT NO.114・2006/01>> |
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第11回 | 事件名 セキスイハイム広告写真事件 |
写真の引渡しは著作権譲渡にあたるのか、使用許諾の範囲はどこまでかが争われた事件 <<JFPI REPORT NO.106・2004/01>> |
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第12回 | 事件名 おニャン子クラブ事件 |
タレントの肖像、氏名を無断でカレンダーに使用し販売した業者に対して、カレンダーの製造販売の差止・廃棄と損害賠償請求が認められた事件 <<JFPI REPORT NO.116・2006/07>> |
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第13回 | 事件名 モリサワタイプフェース不正競争仮処分申請事件 |
他人の書体と同一の書体を販売する行為が不正競争行為にあたるとして、書体を記録したフロッピーディスク、光ディスク等の記憶媒体の製造・販売差止が認められた事件 <<JFPI REPORT NO.117・2006/10>> |
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第14回 | 事件名 ウォール・ストリート・ジャーナル事件 |
英字新聞の和訳・要約を原文とほぼ同じ割付順序で配列した文書を作成・頒布する行為が著作権法違反にあたるとして、文書の作成・頒布の差止が認められた事件 <<JFPI REPORT NO.118・2007/01>> |
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第15回 | 事件名 「ラストメッセージ」事件 |
編集物の素材として他人の雑誌から記事やイラストを採録する行為が引用に当たるかが問題とされた事件 <<JFPI REPORT NO.119・2007/04>> |
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第16回 | 事件名 自動車整備業務用データベース事件(翼システム事件) |
創作性のないデータベースからのデータ流用行為に対して、著作権法の適用に基づく保護は認められなかった一方で、民法上の不法行為の成立が認められた事件 <<JFPI REPORT NO.120・2007/07>> |
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第17回 | 事件名 「スナップ写真」無断使用(「東京アウトサイダーズ」事件) |
家族の日常を撮った単なるスナップ写真に著作物性があるかが問題とされた事件 <<JFPI REPORT NO.121・2007/10>> |
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第18回 | 事件名 展覧会カタログ事件 |
市販の画集と同程度の質を備えた展覧会カタログの作成には、著作権の権利制限規定が適用されず、著作権者の許諾が必要とされた裁判例 <<JFPI REPORT NO.122・2008/01>> |
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