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Change Maker
ヨツハシ株式会社
所在地:岐阜県岐阜市黒野南1丁目90番地
代表者:代表取締役社長 四橋 英児
従業員数:120 名(2021 年 3 月現在)
ヨツハシ株式会社は、ラベル・パッケージ事業、広告宣伝事業、地域活性化事業を3本柱として事業活動を行っている。
ラベル・パッケージ事業の中でヨツハシが最も力を入れているのが、日本酒を中心とした様々な酒類から醤油、お酢などの調味料にいたるまでの紙ラベルやシールラベル、箱などのパッケージの制作・印刷。そんなヨツハシが立ち上げたお酒の通販サイトが「4284 SAKE PLAZA」。ヨツハシは、2019年に「通信販売酒類小売業免許」を取得し、ネット上での酒類販売を始めた。醸造メーカーの協力のもと、自社の企画力・デザイン力を活かして制作した限定商品の販売を進めており、現在は、明智光秀にゆかりのある岐阜をPRすべく、戦国武将をフィーチャーしたオリジナル商品を販売。その一例が、「美濃三武将『兵どもの夢』300ml 3本セット」。岐阜県内の3つ酒造メーカーのお酒それぞれに与えられたネーミングと、購買意欲をくすぐられるパッケージと解説文。それぞれの酒蔵では思いつかない発想力と、それらをひとつのパッケージ商品としてまとめあげるコーディネート力。正に印刷会社にしか出来ない仕業だ。
このお酒の通販サイト「4284 SAKE PLAZA」では「周年記念酒」という商品も出品されている。これは、周年記念式典の記念品等、周年記念に対応したオリジナルのお酒が1本からでも気軽に手配することが可能な仕組みだ。専用の日本酒、赤白ワインに、サイト上に用意されたラベルのテンプレートを選び、企業名・店名、周年数、記念日を入力すれば簡単に周年記念イベント用のお酒の手配が可能だ。更にお酒の販売に役立つ便利グッズを販売する包装資材通販サイト「酒GOODS」も運営している。これらは、まさしく代表取締役の四橋英児が言う「デジタル社会の真只中で情報文化産業の担い手として、時代の要請に応え続けていく」取り組みにほかならない。
ヨツハシが掲げる事業の3本柱のうち、地域活性化事業では、衣食住から岐阜の最新情報まで、暮らしに役立つ情報が満載の生活情報誌の発行を手掛け、地域経済の活性化に向けて広告事業を展開している。創刊から30年となる「月刊ぷらざ」は、広告と記事とが絶妙な塩梅でミックスされ、「岐阜県だより」、「岐阜市だより」といった自治体からの情報にもページを割き、なくてはならない生活情報誌として認知されている。
これまでにない新たな発想と地域のステークホルダーを上手に巻き込んでドライブさせていくChange Makerヨツハシの今後に期待したい。
連載 「じゃぱにうむレビュー」 第17回
全国の印刷会社が取り組む地方創生、地域活性化に関わる事業の事例をトピックスとしてご紹介します。 第17回目は、北海道帯広市に本社を置く東洋株式会社の取り組みを紹介します。