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6(社)日本印刷産業連合会主催の「2011年印刷文化典」記念式典が9月20日、東京・千代田区のホテルニューオータニ「鶴の間」で開催され、日印産連10団体の会員、来賓、関係者など約700人が出席した。第1部の記念講演では、「印刷産業ビジョン2020〜印刷産業の未来に向けて〜」をテーマに「デジタル社会のマーケィング戦略」と題して、印刷産業将来展望検討委員会の池尾恭一委員長(慶応義塾大学大学院教授)が基調講演。ネット販売では98%の商品が最低1個は売れており、ネット販売によるマーケティングは「テール」の商品が儲かることを説明し、デジタル社会でのマーケティング手法を紹介した。続いて、同委員会WG座長の橋本博文氏からは「SMATRIX2020スマート社会に貢献する印刷産業」として、第1章では「印刷産業の市場規模」について。第2章では「印刷産業の課題・これからの10年」を考察。第3章は経営分析。第4章では「方向性と事例研究」を紹介した。2010年の工業統計で印刷産業の出荷額は約6兆3,000億円となっているが、同委員会では付帯サービス、IT・ネット関連サービス、産業資材やエレクトロニクス関連の印刷分野などを包括してきた、印刷産業の2010年の市場規模を約7兆9,200億円と示した。そして、2020年に8兆円産業として維持するためには、今後6,000億円の新市場を育てなければならないと説いている。そのためには、個々の企業がモノつくりとサービス力を合わせたMONOVIS力を発揮し、成長する必要を訴えた。引続き開催された記念式典では、主催者を代表して猿渡会長が挨拶され「震災や円高、危機的な経済状況など、多くの困難が続く中ではあるが、今こそ業界が一丸となってこの難局を乗り越えていかなくてはならない。新しい時代が始まろうとしている。この新しい社会でわれわれの業界は何をしていくべきか、どんな役割を持ち、いかなる成長戦略を描くのか、さらなる発展に向けて一層の努力をしていきたい」と決意を語った。来賓を代表して経済産業省の永塚誠一商務情報政策局長が挨拶、続いて小谷達雄日印産連副会長(日本フォーム工連会長)が「2011年トピックス2011年印刷文化典式典会場「2011年文化典アピール」小谷副会長日本印刷産業連合会2011年「印刷文化典」記念式典開催印刷功労賞に笹氣幸緒氏、印刷振興賞に高宮静之氏、川口亨氏が受賞