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磁気ブラシ現像
じきぶらしげんぞう / magnetic brush development
大多数の複写機で使用される電子写真現像方法の一つ。粉体トナーとキャリア(鉄粉などの磁性体粒子)との混合物を磁石に付着させる。次いでこれを静電潜像の形成された感光体と接触させ,トナーのみを感光体上に付着させて画像を形成する。一般にトナーの粒径は5~15μm,キャリアの粒径は50~300μmで,トナーを2~8wt%混合したものを現像剤としている。トナーとキャリアを混合させ,攪拌すると摩擦帯電が生じ,トナーとキャリアはそれぞれ逆の極性に帯電される。これが感光体の静電潜像と接触するとキャリアは磁石に残り,トナーだけが静電潜像の静電気力によりキャリアから離れて感光体上に付着し,可視像を形成する。一般に現像装置は,アルミニウムなどの非磁性体の回転円筒とその内部に設けた固定磁石で構成させる。トナーは着色剤,熱可塑性樹脂,電荷制御剤,滑剤などからなる。