「地域力連携拠点」について
印刷業界の各社が経営革新の取り組みで承認を取ったテーマです。 新しいこと、いままでと違うことをやればいいのです。何も日本で一、二を争うような最先端の機械を入れて何かをやるのではなく、自分の会社にとって初めてであればいいわけです。しかし 価格競争のために機械を買い生産性を上げただけではだめで、そこにもう一工夫も、二工夫もしなければいけない。
私が中小企業庁で在任した年間で、だんだん経営革新承認企業の業績も上がってきており、平成18年からは補助金制度が無くなったにも関わらず、都道府県の人たちも一生懸命取り組んでもらえるようになったこともあって、承認企業が5,000 件を超えて18年、19年と向上して参りました。 経営革新承認事業者のうち付加価値額が年率3%以上は向上した企業は約62%で、一般の中小企業より3倍位多く成功していますが、しかし 4割弱の企業は取り組んでも成果が目標まで至っていないことも事実です。 この施策の成功には社長さんのやる気が一番のポイントで、経営のヒントにして欲しいと思い、日本の企業を6,000 社以上も定点で見ている坂本先生から立派な会社を紹介していただいて、先生共々皆さんにご紹介している次第であります。
中小企業庁時代に法政大学大学院教授の坂本先生を委員長にして、経営革新制度評価委員会を設置しましたが、経営革新支援制度とは、低利融資等の金融支援措置だけではなく、むしろ中小企業に本来あるべき姿を気づかせること、つまり経営に関する中期のビジネスプランを作成し、企業経営のPDCA(計画・実行・評価・改善)を毎時間、毎日、毎月、毎年という形で見直し、日々の改善を図って向上し革新を進めることにあります。 「勝ち残る中小企業のタイプの比較」として、坂本先生が常に語られていることを語録としてまとめましたので、ご参考にしていただければと思います。