日本フォーム工連・第5回(平成14年9月)理事会

平成14年度第5回理事会議事要録

[1]日 時 平成14年9月19日(木)PM1:00〜2:40

[2]場 所 ホテルニューオータニ「椿の間」

[3]出席者 

 城戸会長、小林副会長、瀬戸副会長、山本専務理事、立花常任理事、日浦常任理事、四條常任理事、小谷(正)常任理事、花田常任理事、福田(学)常任理事、瀬戸(良)常任理事、松田常任理事、渡辺北海道会長、笹氣東北会長、藤沼中部会長、絹川関西副会長、槌谷理事、浅井監事、北原顧問、浜砂義則(岡本九州会長)代理、石渡宏佑(天野理事)代理

以上21名

[4]議 題 

(1)委員会報告
(2)日印産連等関連報告
(3)各工業会報告

[5]議 事 城戸会長の開会挨拶のあと議事に入った。

委員会報告

資材委員会(日浦委員長)

 用紙事情について、日本製紙連合会がまとめた7月の紙需給実績によると、生産1,546千トン(前年比4.3%増)、出荷1,555千トン(同1.6%増)で前年を上まわった。印刷情報用紙についても、生産・出荷ともにプラスとなったが、流通市場では需要低迷が続いており楽観はできない。製紙メーカーは、大幅減産により需給バランスの改善を行い、平成14年9月21日出荷分より2年半ぶりに10%〜15%の値上げ(価格是正、価格復元)を実施するとしているが、需要回復基調にない市況のなか、印刷会社としては値上げは受け入れにくい状況にある。大手印刷会社は市場環境が良くなるまで現状価格に近いところで価格折衝にのぞんで欲しいものである等説明があった。

国際委員会(四條委員長)

 IADT(旧IBFI)の第49回年次総会が11月2日から5日までラスベガスで開催される。理事会のメンバーが随分と入れ替わっていて旧知の人も少なくなっている。今年も出席の見込みが立たないが、会社(トッパン・フォームズ)の米国駐在員に代理出席させてレポートさせたいと考えている。先般、訪米した際に、元IBFIプレジデントのトム・プレイフォード氏と会う機会があったが、米国のBF業界は殆ど壊滅状態で、60%がブローカーの世界になっている。BF業界の大手会社も水面下では合併買収の話が常に飛び交っていて、ある日突然大手会社が無くなってもおかしくない状況が続いている。どのような業界に吸収されていくのか見当がつかない状況であるとのことであった。彼の会社は多様化を進めており、中小規模の会社が生き延びる一つのモデルとも考えられるので、機会があれば紹介したい等報告された。また、昨年の海外研修旅行で訪問したニュージャージーBF社より、各種案内等を行いたいので来訪者のリストがほしいとの連絡があったので対処したと報告された。

業務委員会(小谷正嘉委員長)

 平成14年8月度の月次計算書が説明され承認された。上期のA会費・B会費は、あと2工業会で完納されること、日印産連の印刷用語標準化委員会の団体会費分担金として20万円が支払われたこと等が説明された。次に、全国会貝名簿更新について、8月14日付で現行名簿の修正を各地区工業会に依頼してあるが、まだ5工業会から原稿が届いていないのでよろしく願いたいと改めて要請された。次に、第2回産業労働モニター報告の概要が説明され、業況が全体的には若干改善が見られるとなっているが、印刷業界の実感としてはそんな感じではないと思う等説明された。

市場調査委員会(花田委員長)

 8月6日に第2回委員会を開催し、昨年度発行した「デジタル社会のフォーム印刷業界に及ぼすインパクトに関する調査報告書」に対する会員の意見・要望等を出来るだけ早い機会にアンケートにより聴取し、次年度以降の市場調査の参考とすることとした等報告された。

公正取引推進委員会(福田学委員長)

 破壊、特に価格破壊と環境破壊の二つが現在、大きな問題としてクローズアップされているが、価格破壊に関しては企業の意識改革なくして打開されないので、よろしく協力を願いたい等要請された。

技術委員会(瀬戸良教委員長)

 今年度の技術セミナーについて、11月18日(月)2時より「労働スクエア東京」において、講師に(株)ビィーガの尾崎公治取締役主任研究員を講師に招いて、「多様な印刷データ形式への取り組みと、これからのビジネス展開―マルチメディア社会での生き残り作戦」のテーマで開催することになった等報告された。次に、日本フォーム工連のホームページについて、先の理事会の意向を受けて再度委員会で今後の対応等を検討した結果、所管委員会は新設せず、技術委員会と業務委員会の合同所管とし、合同委員会で今後のホームページの在り方等について検討を行うこととした等報告され、小谷業務委員長もこれを了承した。また、現在までのアクセス数(約1,900)と会員企業HPのリンク登録社数(27社)が報告され、一層の協力依頼があった。

日本印刷産業連合会等関連報告

 日印産連の印刷産業環境優良工場表彰について、日本フォームエ連から小林記録紙(株)本社工場が、経済産業省商務情報政策局長賞を受賞したことが報告され、環境表彰審査委員会の福田学委員から審査経過の概要が報告されるとともに、来年度はもっと積極的に応募願いたい等要請された。次に、日印産連の経営労働委員会の瀬戸政春委員から平成14年度の委員会活動計画について報告があった。特に、価格破壊への対応については、経営労働委員会で検討していくことになり、8月1日の第1回委員会でも意見交換を行ったが、日本フォーム工連の理事会での意見交換と同じような発言が多かった等報告された。他に資料として、「平成15年度税制改正要望案」「中小企業ビジネスフェア開催案内(中小企業庁)」が配付された。

各工業会報告

 各地区工業会から最近の厳しいマーケット状況、紙市況、低価格問題、入札関連問題、理事会・講演会・懇親会等の開催結果についての報告並びに今後の活動計画等について報告された。なお、10月17日(木)に第一ホテル東京シーフォートで開催される「持ち回り理事会」について、従来のパターンの見直しを行い、エキスカーションの観光は取りやめたこと、参加者が担当の関東会員を含めて現在39名であること等が報告された。また、低価格問題については、今回も活発な意見交換が行われたが、今後も会員の秩序ある企業行動を訴え続けて行くと共に、理事会で積極的に意見交換を行っていくことを確認し、最後に瀬戸副会長の挨拶で閉会した。

 

 

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