日本 フォーム印刷工業連合会
平成16年度第 6回(持ち回り)理事会議事要録



理事会
[1]日 時 平成16年10月21日(木)
       PM3:30〜5:20

[2]場 所 ホテルフジタ京都「藤の間」

[3]出席者 

福田会長、小林副会長、小谷(達)副会長、那須副会長、 城戸顧問、馬場常任理事、大内常任理事、小谷(正)常任理事、福田(学)常任理事、瀬戸(良)常任理事、渡辺北海道会長、笹氣東北会長、佐々木北陸会長、 浅岡(藤沼中部会長)代理、中川関西会長、絹川関西副会長、宇都宮西中国会長、小島四国会長、浜砂(九州岡本会長)代理、石坂理事、溝口理事、沼津理事、 岩崎理事、撰(村松理事)代理、中(専務理事・事務局)

オブザーバー

関東会員:福田(健)[三郷]
関西会員:溝口(剛)[レスター]、寺山[内外]、松田[内外]、土井[小林]、浦井[共同]、田中(久)[東洋]、松尾[イセトー]、松岡[TF]、瀧 本[やまと]、田中(正)[田中]、梶田[イセトー]、塚田(力)[イセトー]、塚田(和)[塚田]、山口[水三島]、谷口[TF]
特別会員:宮腰(関東、宮腰)、鈴木(関西、塚谷)

以上44名

[4]議 題

(1)委員会報告
(2)日印産連等関連報告
(3)各工業会報告

[5]議 事 

理事会に先立ち、事務局から当日及び翌日のスケジュール説明があった後、関西中川会長が議 長となり議事に入った。

 <関西中川会長開会挨拶骨子>

 台風の影響の最中、多数ご参加いただき、関西を代表して心から歓迎申し上げます。景気の 状況は、3月、9月の決算を見ても増配、復配が見られ上場企業は構造改革、事業領域の拡大など努力の結果が現れているようです。一方、我々業界はいまだ 雨、霰の中で低迷しているのが実情。この状況から抜け出すためには、ここにお集まりの会社TOPの議論が末端まで届かなければ意味がなく、せっかくの機会 ですので、忌憚のない議論の中から何かを生み出せるよう、有意義な会議にして行きたい。


<福田会長挨拶骨子>

 米国での印象を最初にお話しておきたい。今、米国産業・経済は大きく動いており、特に我 々業界に関連したところで、DPSは既に衰退期に入っていると言うのが実感として受け止められた。DPSの中でも、特にビジネスメール(BM)は顕著で、 年率10数%で落ちてきているようだ。この最大要因はNetの活用であり、近い内にBMはNetが当たり前、紙を要求する場合は実費を請求するといった方 向が出てくるであろう。日本はまだその状況にはないが、対応を考えておく必要がある。一方でダイレクトメール(DM)は、景気の変動で上下はあるが、増加 傾向にある。しかし、受取る側に相当不満があるようで、個人のニーズをどうキャッチするかが重要なポイントとなりそうだ。いずれにしても、米国でのBFは 衰退しており、競争も激化し、企業の再編が進んでいる。日本はまだまだ伸びると思っていたが、急いで考え直さなければならないと言うのが実感である。加え て、個人情報漏洩防止対策、高額な事故補償、高度な技術への取り組み、短い設備の陳腐化などコストアップ要因はますますふえている状況の中では、量を求め る時代から質を求める時代に来ていることを強く認識し、各社が経営体質の転換に向けて取り組まなければ将来はないというのが強い印象であった。これから皆 さんとともに新しく伸びて行く市場を模索し、業界の発展を目指して行きたいので、是非ともご協力をお願いしたい。

委 員  会 報 告

資材委員会
 那須委員長より、資料に基づき平成16年8月暫定紙品種別生産・払出・在庫について概要が報告された。8月暫定では、紙全体での生産、国内払出はそれぞ れ対前年107.8%、106.8%、月末在庫は90.8%と前月にも増して活発な荷動きが見られる。情報用紙以外は全般にこの傾向があるが、特に塗工紙 は出版、ちらし等が好調で、在庫率も56.8%と品薄感が出ている。日本、王子両大手メーカーの決算好調も予想される中、生産・在庫の調整を進め、特に コート紙については値上げに向けた動きも活発なようだ。一方情報用紙はメーカー払出対前年92.5%、在庫率は103.4%と需給バランスを欠いており、 特にノーカーボンでその傾向が強く、フォームの低迷を強く反映している。景気指標からみて、百貨店売上は依然として対前年マイナスとなってはいるが、住 宅、自動車ともプラスを続け、ちらし、DMは好調、また業況判断においても、ようやく中小製造業までプラスマイナス0に漕ぎつけており、個々の実感は別と して、数字だけを見ればフォーム印刷業界としてもこの先期待したいところとなっている。

国際委員会
 大内委員長より、添付されたDMIAレポートに基づき海外情報の概要が報告された。米国フォーム業界のM&Aは他業種にも広がっており、アパレル会社と の合併まで出てきた。また、新しい傾向として、トータルプリントマネジメントサービスが広がっており、プリンターメーカーのHP社が大手医療機関と契約し たニュースが入っている。
 ディストラビュータの売上拡大には、専門知識を持ったゼネラリストであるべきとの指摘もあり、我々業界の営業にとって同様のことが言えそうだ。
 参考として、米国での“売れ筋10品目”と“儲かる製品”が次の通り紹介された。

売れ筋製品:

  • 商 業印刷、販促景品、デジタルプリンティング、DM、セキュリティフォーム、カード、パッケージ、ラベル、バーコード製品、タグ

儲かる製 品:

  • DM、セキュリティフォーム、ラベル、販促景品、デジタルプリンティング



業務委員会
 小谷(正)委員長より、平成16年9月の月次計算書が報告され了承された。また、40周年記念事業内容について、前回理事会で大筋了解された内容を、更 に詰めたものとして以下の通り報告された。
日 程:平成17年7月26日
講演会:16時〜 
式 典:17時30分〜 
懇親会:18時〜
会 場:ホテルニューオータニ 
参加者:1社2名以上で200名を目標
会 費:15,000〜18,000円を予定している。
 講演会内容は更に詰めるが、「ユビキタス社会でのフォーム業界の役割」などできるだけ実務レベルに近いものにしたい。また会報記念号には10,20, 30周年当時の会長の回想録なども盛り込むように考えている。  次に、会員増強について、業界がまとまるためにも増強が必要と考え、正会員として、上位企業の未加入会社、官庁入札参加会社の未加入会社を中心に10 月、11月の2ヶ月勧誘キャンペーンを展開する。また、特別会員についても事業範囲の広がりにあわせ、分野を広げて勧誘するよう各地区の協力を要請した。

公正取引推進委員会
 福田(学)委員長より、既に各社にアンケートが回っている(財)経済調査会の「印刷料金」調査について、回答に当って、適正なものとなるよう要望した。

技術委員会
 福田(学)委員長より、既に各社にアンケートが回っている(財)経済調査会の「印刷料金」調査について、回答に当って、適正なものとなるよう要望した。 ●技術委員会  瀬戸委員長より、今年度第2回目のセミナー内容検討状況を次のように報告し、各地区からも技術委員会活動へ忌憚のない意見を出すよう要望した。
日 程:平成17年2月か3月
テーマ:Pマーク、ISO等の実取得会社による認定取得セミナー


●業界再生検討委員会
 事務局 中より、10月29日大阪で開催される特別説明会についての案内と、1月以降ガイドライン説明会等同テーマにおける日印産連研究会の今後の日程 について報告があった。

日本印刷産業連合会等関連報告

 事務局、中より次の件で報告があった。
@日印産連の用紙事情の変動に対する対応について 現状においては、各社の対応を注視し、推移を見守りながら具体的方策を立てることとなった。
A経産省への年間スケジュール及び団体概要調査提出について 団体概要は例年通りの報告であるが、年間スケジュールの中で、次年度当連合会の40周年記念式典に担当課長の出席を要請する旨のスケジュール報告とした。

各 工 業 会 報 告

 次年度持ちまわり理事会開催を担当する四国小島会長からの四国4県の紹介のほか、各地区 での活動状況、マーケット状況、会員動向等が報告された。
 特に関西沼津理事より@不良在庫、A長期在庫、B広域配送、C過大な事故補償、D高度な品質要求など多くのコストアップ課題について熱心な勉強会が開催 されていることが紹介され、経営体質を自ら変えていく活動の輪を広げるよう提言があった。同様の活動報告と指摘が九州浜砂理事からも出された。
 本件に関し、福田会長より、本部ではこれまで標準化を中心に議論がなされ、それなりの効果があったが、今ご指摘のあった経営体質改善についての議論はほ とんどなかった。地方の方々が真剣に議論されている事をお聞きし、今回出た課題をこの場で終わらさないため、本部の各委員会でもそれぞれ一つづつ担当テー マを決め、早急に議論していくことを提案する旨発言があり、全員の賛同を得た。

 次回理事会を11月11日午後1時30分よりトーイン八丁堀ビル7階会議室において開催することを確認し、最後に小谷副会長が「今回の会合を企画準備さ れた関西実行委員の皆さんに感謝を申し上げます。今回会議では、会長のご指摘もあったように、本部としても山積する課題に対し、活発な議論を展開しなけれ ばならないと感じています。今日、明日は京都の町で、スピーディなビジネス社会と悠久の町並みのコントラストを存分に味わっていただきたい。」と挨拶し閉 会となった





to セミナー・座談会記録TOP 戻る

to Main to Main

>>>>>>>>>>>>>>