日本 フォーム印刷工業連合会
平成16年度第 5回理事会議事要録



理事会
[1]日 時 平成16年9月16日(木)
       PM1:30〜3:00

[2]場 所
     ホテルニューオータニ「椿の間」
[3]出席者 

福田会長、小林副会長、小谷(達)副会長、那須副会長、北原顧問、瀬戸 (恭)顧問、馬場常任理事、大内常任理事、小谷(正)常任理事、花田常任理事、瀬戸(良)常任理事、笹氣東北会長、佐々木北陸会長、藤沼中部会長、絹川関 西副会長、宇都宮西中国会長、浜砂義則代理(九州岡本会長代理)、石坂理事、浅井監事、日暮監事、中(専務理事・事務局)

オブザーバー

イセトー土屋専務、山本前専務理事

以上22名

[4]議 題

(1)委員会報告
(2)日印産連等関連報告
(3)各工業会報告

[5]議 事 

小林副会長の開会挨拶のあと議事に入った。

 <挨拶骨子>

 最近の新聞データ等で、景気はこの2年間好調に推移しているように報道されているが、我 々のマーケットにおいてその実感は全くない。まだ具体的なフォーム用紙値上げにまでは繋がっていないようであるが、原材料の値上がりを理由に値上げの申し 出があっても受け入れられる状況にないことを、各社ともに認識して行動する必要がある。本日は北原、瀬戸両顧問もご出席いただいていることでもあり、理事 会後の日印産連「印刷の月記念行事」では各位懇親を深めてもらいたい。

委 員  会 報 告

資材委員会
 那須委員長より、資料に基づき平成16年7月暫定紙品種別生産・払出・在庫について概要が報告された。7月暫定では、紙全体での生産、国内払出はそれぞ れ対前年101.5%、103.3%、月末在庫は85.7%と好調な荷動きが見られる。これは主として塗工紙が押し上げているものであり、情報用紙は対前 年生産95.8%、国内払出95.1%と依然として減少を続け、一方で在庫率は106.4%と大きく、フォーム印刷業界が好景気感の実感を持てないことに も符合している。日経記事にある2001年11月末から2004年8月末までの主要商品値上がり状況において、上質紙はほとんど値上がりしておらず、この ことからも用紙値上げは受け入れられないものとして、日印産連との見解も一致している。一方で、ダンボール価格に見られるように、メーカーの足並みが揃っ たときには一気に値上げが浸透する危険もあり、リスク回避のためにも、フォーム業界としては、ユーザーへの末端価格を下げないことが、今後益々重要なこと となってくる。

国際委員会
 大内委員長より、今月から資料添付されたDMIAレポートにより海外情報の概要が報告された。米国においては、直販フォームメーカーがディストラビュー ター(生産設備を持たない販売代理店)にシェアを食われており、苦境に陥っている。その大きな要因は、フォームメーカーが自社設備を稼動させるために、 「プロダクトアウト」な販売姿勢をとっており、片方のディストラビューターは、ユーザーの要望に極力応える「マーケットイン」の販売を行っているためのよ うである。日本との業態の違いはあるものの示唆に富んだ状況として認識しておく必要がありそうだ。  今後はヨーロッパ情報にも目を向け、ネットオークションの状況やトラブル発生時の補償契約状況なども検討していくこととする。

業務委員会
 小谷(正)委員長より、平成16年7月、8月の月次計算書が報告され了承された。また、40周年記念事業について、過去の周年事業実績を紹介し、資料を もとに実施案が説明された。記念行事の実施日は、フォーム工連の発足が、昭和40年(1965年)7月26日であることから、平成17年(2005年)7 月26日をターゲットとする。また、内容は極力経費を節約しながらも、会員相互の結束を図れるような、意義ある且つ楽しいものにしたい。具体的には、セミ ナーの開催、式典&パーティの開催、会報記念号の発行を柱に詳細を詰めることとする。

公正取引推進委員会
 事務局 中より、(財)経済調査会が価格情報誌「印刷料金」改訂版を平成17年2月に発行することとなり、10月以降フォーム工連会員各社へ調査を実施 することが紹介され、回答に当っては、適正なものとなるよう要望した。

技術委員会
 瀬戸委員長より、7月16日開催した技術セミナー「drupa2004報告会」への関係各社の協力に対し、感謝の意を表明するとともに、43社130名 が参加し成功裡に終わったことが報告された。次回は、「環境マネジメント」等ISO取得セミナーを今年度中に開催する方向で検討している。

●業界再生検討委員会
 事務局 中より、日印産連において「個人情報保護法対応研究会」が設置され、フォーム工連代表としてトッパンフォームズより1名の委員派遣を得、年内に 業界におけるガイドラインを作成することになったことが報告された。研究会では手初めに、特別説明会「個人情報保護法と印刷産業」が9月30日東京で開催 (大阪においては10月26日開催予定)されるので、会員の積極的な参加が望まれる。

日本印刷産業連合会等関連報告

 事務局 中より以下の報告があった。
@日印産連表彰受賞者が決定し、「印刷の月」記念行事の中で表彰されることとなった。
  ●フォーム工連関係  印刷功労賞:前国際委員長四條幹彦氏
             印刷振興賞:現九州業務委員長浜砂義則氏
                   現関東常任理事剱路幸氏
A環境優良工場表彰受賞工場が決定し、「印刷の月」記念行事の中で表彰されることとなった。
  ●フォーム工連関係 経済産業省商務情報政策局長賞
             :セイコービジネス(株)本社工場
               代表者宇都宮五郎氏
B 6月24日付で公正取引委員会に対し、入札予定価格への適正利潤勘案、中小企業への受注機会確保、知的財産権の適切な保護、不当廉売への適切な規制、 発注側での談合防止策要望などを盛り込んだ「独占禁止法改正(案)」への意見書を提出した。

C その他、「所定外労働削減プログラム」作成事業への協力の件、「印刷業界のVOC排出抑制への取り組み」につき環境省において報告を行なう件、環境情 報科学センター主催の「PRTR大賞」応募案内の件が説明された。 別途、馬場常任理事(日印産連経営労働委員会委員)より、自民党税制調査会へ提出された「平成17年度税制改正について」要望書の概要が資料に基づき説明 された。

各 工 業 会 報 告

 那須関東会長より、8月27日東京椿山荘において開催された「創立30周年記念講演会・ 懇親会」についての概要報告、絹川関西副会長より10月京都において実施の持ち回り理事会準備状況報告がなされたほか、各地区でのマーケット状況、会員動 向等が報告された。
 次回理事会を10月21日午後3時30分より京都「ホテルフジタ京都」で持ち回り理事会として開催することを確認し、最後に那須副会長の挨拶で閉会と なった。





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