技術セミナー[T]
平成17年11月28日 於 トッパンフォームズ1階ホール |
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ドットゲインは網点の周囲の長さに比例して太る。そういう理屈でいきますと通常網点というのはゼロから100 %ですが、50%のところが、周囲の長さが一番長くなる。ということは、一番太りやすい部分にあります。 60%になりますと、今度、網点が小さくなってきますのでこの周囲をみていると狭くなるということです。シャドウ側にいこうと思うと、ドットゲインが下がってくるということです。 先ほどのようにプレスされ出てくるドットゲインと、視覚的に、光学的に見えるドットゲインと二つありまして、それをあわせて一般的に「ドットゲイン」と呼んでおります。 |
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基本的には入射光で入ってきたものが反射し、その反射してきた反射光を見ています。実際にはインキの部分だけでなく、印刷物上にはない紙白のところのにじんだ部分から反射しているものも認識されています。そのように視覚的、光 | ||||||||
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網点コントラストです。これは「K値」という形で表現されています。単純にベタ濃度から75%の濃度を引いたものをベタ濃度で割ったものがK値で表現されます。 これだと非常に高い盛りで印刷していった場合、この75%の濃度はこよなくベタ濃度に近づいてきますのでパーセントの数値が小さくなってきます。それをベタ濃度で割りますので、K値としては非常に低い数値であらわれるわけです。 例えば、1.83なんていう形ですと、75%の色濃度が非常に上がってきますので、全体としてK値というものが下がってくる。通常、アートコート系の紙ですと、だいたい0.45ぐらいが適切であるとされています。 |
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こんな形で表現できるかなと思います。 次に、グレイバランスというところが重要になってくるのですが、それを表すのは、L* a* b* (Lスター、aスター、bスター)という数値です。これは国際基準でL* a* b* というものが決められておりまして、色を3次元の空間で表そうという形です。 |
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はほぼ同じような形で、黄色だけ非常に低いカーブになってしまった場合は、グレーバランスとしては、+b* のほうがイエロー成分になりますので、こちらの部分が十分足りていないということで、全体的なグレーのバランスは中心から下側のほうにずれていきます。そのため全体的に青みの強い印刷物になってしまいます。 |
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ですから、理想的には、中心のゼロ〜100 %までのところのだいたい60%までくらいまでは、中心の2から3くらいに入っているくらいのグレーを整えていかないと、印刷物としては非常にバランスが崩れている形になるということです。 トラッピングは印刷条件やインキの持つ特徴によって若干変わりますが、色濃度で違うのですが、だいたい65〜90%のところに入っていないとトラッピングとして異常な数値になるということです。 |
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レッド、グリーン、ブルーというようなところです。 だいたいこのくらいのバランスできていれば、トラッピングとしては問題ないと考えられます。 先ほど言ったように、L* a* b* のa* b* の、これはマゼンタ、シアン、イエローと、2次色のレッド、ブルーバイオレット、グリーン、これを0〜100 %まで、この図表にプロットしています。図表の外形を結んだ六角形の大きさが印刷で表現できる色領域ということになりまして、濃度にアンバランスが出ますとその形が崩れだします。あわせてここの2次色の通っている線が移動して異常な数値を示すので色を捕らえる上で、カラーガモットが非常に重要な特性になってくると思います。 |
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刷というものがうまく立ち上がらないと考えております。 繰り返しになりましが、印刷機の整備というのは非常に重要なファクターです。このあと知識さんのほうでお話があるかと思うのですが、このへんをきっちりやって、是非うまいカラー印刷を確立する流れを作っていただければと思います。 印刷機の整備、その他の諸々のいろいろなところがあるかというようなところをざっとまとめさせていただきました。 整備項目として、水のコントロールをしっかりやられてなく、水が過剰に入っていけば印刷物の網点そのものが崩れていく状況になりますので、しっかりした湿し水の管理もしていきましょう、よということが重要だということです。 |
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スキャナーのグレーバランスというものを決定していく。 |
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らしていく流れ、あとは、7色にすることによって印刷で表現できる色領域を増やし、印刷物の品質を上げ差別化を図っていこう、という流れが今ちらほら出てきているというのが実情です。 カラーを進めると、将来的にこういうことのBF業界のほうに関連してくるであろうと考えております。 |
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変わりのないベタ表現ができます、という技術が必要になってきます。 角度という概念がないFMとの組み合わせということが必要になってきます。さらに いろいろな組み合わせが考えられますが、版への出力はCTPが必要になってくるということだと思います。 |
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FMになりますと、網点が非常に小さくなりますので、版そのものが受容できるインキ量が限られてきますので、印刷上の注意が必要になってきます。 あと、インキ皮膜そのものが薄くなります。通常のインキ濃度では薄くなってきますと、色相そのものが若干変わってきます。そのへんに関しましてはジーエーシティでいろいろやってありますので、何かあればいろいろとご質問していただければと考えております。 FMとAMでは色相が変わってきます。 |
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ドットゲインというものがバラついていますと、見えてくるものが変わってくるということで管理が必要です。 〔スライド4―10〕同じインキを使って、条件が変わってくると、カラーのスペース(色の表現領域)が変わってきてしまうということで、当然、印刷管理というものが非常に重要になってきます。 〔スライド4―11〕多色印刷については情報提供で専門的なことも入れてあるのですが、基本的にはインキ種類による発色、濃度/ドットゲインの印刷条件による発色、というものがそれぞれ異なってきますので、この組み合わせをしっかりしていく必要があります。 話があっちこっちいったりして申しわけなかったのですが、フルカラーを取組んでにいくときには、管理要素が非常に大きくなって、それをきっちり管理していかないと、なかなかフルカラーをクライアントに安定供給できないことになります。 これで講演を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 |