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日本フォーム印刷工業連合会 平成28年度 第7回理事会議事録
平成28年11月10日(木)午後1時30分 
日本印刷会館5階501会議室
出席者(21名)
小谷会長、櫻井副会長、小林副会長、林副会長、宮下常任理事、辻常任理事、 佐々木常任理事、
渡辺常任理事、西村常任理事、入野常任理事、溝口常任理事、湯川常任理事、和田常任理事、
福武理事、坊野理事、朝日理事、根岸理事、瀧本理事、岡田監事、千葉監事、
山口(専務理事事務局)
議 題 (1) 人材確保対策について
(2) 委員会報告
(3) 日本印刷産業連合会等関連報告
(4) 各フォーム印刷工業会からの報告





議 事 冒頭、小谷会長の開会挨拶があり議事に入った。
 
小谷会長
【小谷会長挨拶骨子】
皆さん、こんにちは。先月は、中国・四国の皆さん方のお世話で大変楽しい理事会、懇親会を持てまして、ありがとうございます。やはり年に1回は、違う場所で、違う環境でさせていただくということは大変意義のあることで、理事会の前、理事会の後、いろいろなお話をさせていただいたと思っております。来年もまたぜひよろしくお願いいたします。期待をしておりますので、よろしくお願いいたします。
前回の理事会で議題としてお願いいたしました人材確保についてご意見を、多数事務局におよせいただきありがとうございます。せっかく理事の方々に全国からお集まりいただいておりますので、何か意義のあることに結びつけたいと願っています。
私は、先月の10月から11月にかけて、国内、それから海外で、我々と同じような同業者と話す機会がありまして、報告だけではなくていろいろな議論をしたのですが、内容が主にディスラプション(disruption)、それからダイバシフィケーション(diversification)が主な主題でした。ディスラプションはたぶん覚えていらっしゃいますね。Webb博士が書かれた『未来を破壊するDisrupting the Future』を読まれた方もあると思いますが、その「破壊」をテーマにし、印刷業界がいかに変わっていくかということを書いた本です。そして、もう一つは、ダイバシフィケーションは「多様化」です。破壊しただけでは立ち上がれないし、我々の業界は続かないので、いかに多様化した仕事をやっていくかというようなことを、海外でも我々と同じような立場の会社の人たちとお話をする機会がありました。すぐに結論が出て、これをやったらいい、あれをやったらいい、こうしようなんていうことは出ないわけですが、やはりこの『未来を破壊する』に書かれているように、何か違うことをやらなければならないということで、丸2日そういう議論をして、結論は出ないものの、やらなければ駄目だなという思いを強くしております。
昨日のアメリカの選挙、大方の方は何とかクリントンにと思われていましたのでショックを受け、また、株価も一旦大きく下がったが、一夜明けてああいう破壊的な人がいると、世の中も変わるのではないかとの考え方に少し変わりました。今朝もNHKのニュースで「日米関係も長く続いているので、変えるのに、いいきっかけになるのでは」と話しておりました。イギリスについても、EUにいたままだったら、EUの問題点もそれほど大きくならずに、そのままずるずるといっていたような気もいたします。イギリスがEUを抜け、アメリカがとんでもないトランプが大統領になることによって、世の中は変わらざるを得ないということで、破壊も、ある意味「建設的破壊」でもあったと思います。『未来を破壊する』も、破壊を通じて新しい未来をつくるというのが主題です。一旦は何か大胆なことをやって、業界の大改革により、我々の新しい未来をつくるということも一つの方法ではないか。まさに、世界中がそのように動いているのではないかと思って、私自身、何とかトランプを自分として受け入れようかなと思っております。
 これをもって開会の挨拶にさせていただきます。ありがとうございました。
 1. 人材確保対策について
北海道フォーム印刷工業会 渡辺会長からの報告
前回の理事会でもお話したことと重複するところもあるのですが、私どもの会社の場合をまずお話しますと、印刷部門では、地元の技術専門学校から継続的に毎年2名程の採用を続けております。そこからの卒業生の中途採用も積極的に受け入れています。そこで、学校との関係も構築をして、最近は学校側から学生推薦という形になり、募集しなくても推薦で人を紹介していただいています。縦のつながりが非常に強いので、先輩から後輩に対するフォローアップなども非常に厚く、離職率も低く抑えられています。このように業種に限らず、教育機関との連携をつくっていくということが重要と考え、システム開発やデータ入力の対応人材についても、情報系の北海道の学校といろいろな形での連携を今まさに深めているというところです。もう一方でやっているのは、北海道IT推進協会との取り組みです。IT業界は非常に3Kとか10Kとか言われ、イメージが低下しておりますが、そのイメージアップを図ろうということで、業界団体と一緒に取り組み始めたところです。

東北フォーム印刷工業会 西村会長からの報告
東北は全体的に見ると、労働力はほとんど中央(東京)のほうに行ってしまうのが多く、もともとどの企業も人手不足が出ております。印刷業も同じような感じで人手不足で、募集しても人が来ない。若い人などは本当に東京に行ってしまいます。大学もほとんど東京の大学に行っていますから、東京で就職をしてしまいます。そういう感じが多いようです。規模の大きな企業は山形だと、芸工大とかの大学と連携をとりながら、学生の就職活動を行っておりますが、当社のように小規模の会社では定期採用ができません。いろいろと活動しているが、なかなか人が集まってこないのが現状です。印刷業界は3Kと言われている業界なので、このようなイメージを払拭するようなキャンペーンとか宣伝が、業界として行えればと思います。

中部フォーム印刷工業会 入野会長からの報告
中部からは、アンケートに回答したのが当社だけだったものですから、当社のことになってしまいます。人材確保のための活動は、大学生、高校生の新卒者の採用。大学生であれば全国を対象として採用しているということと、二つ目が派遣社員の採用、三つ目として、転職者や中途採用もやっています。あと、定着率の向上に関する活動としては、新入社員のフォロー面談等々などは実施しています。団体に望むこととして、印刷業界の認知度アップとして、印刷業界を知ってもらうイベントを開催して欲しいという要望事項がありました。

関西フォーム印刷工業会 溝口会長からの報告
現在実施時期を調整中ですが、大学のキャリアセンターを通じて業界セミナーを開催し、このセミナーに興味のある学生に、関西の会員企業を5社ないし6社を1週間かけて回って体験をしていただく企画です。表現では「インターンシップ」なんですが、大学のゼミの先生とタイアップをして、そのインターンシップに出たら点数がもらえる仕組みです。いくつかの大学を回りましたが、大学生が企業を訪問、見学、体験というものが非常に多いように感じています。関西の大学の学生は、関西の地元の人だけではありません。全国から関西に来ている場合もあって、戻りたいという方もおられると思います。学生は必ずどこの企業へ行くにも、まず企業のホームページを見るのと同じように、業界セミナーを実施したら、日本フォーム工連のホームページをまず見ると思うのです。ホームページを見れば、どんな企業があるか、どういう活動をしているかということがわかると思うのです。できるだけ学生が夏休みの機会を利用してインターンシップに参加できるように、計画を進めています。各社で一番多かったのは、大学から隔年、あるいは何年間に1回は、きっちり学生を受け入れているという会社です。ハローワークを通じて就職の説明会を開かれて、業界と一緒になって専門業者を通じて会社をアピールし、見学会をされている企業もありました。関西の落ち込みを、学生の力を借りて、少しでもプラスになれば人材確保にもなるし、業績アップにもなるという大きな考え方で今やろうと思っております。
今年の春に示し合わせたのではなく、偶然2名の女性が来て、手に職をつけたいということで、機械のオペレーターを目指して一生懸命取り組んでいます。いろいろな形で女性も活躍して元気になってもらいたいと思います。

中国・四国フォーム印刷工業会 湯川会長からの報告
中国・四国フォーム印刷工業会は、弊社も含めて3社からのアンケート回答になります。毎年、学校に求人募集を出しておりますが、応募はすごく少ない状況です。入社されても3年たたないうちに退職される状況のようです。女性で応募される方もいらっしゃるみたいですが、結婚とかの問題があって、なかなか長くというのは非常に難しいと報告されています。中期要員計画に基づいて採用を行っている大手印刷会社もありましたが、定期的にあるいはコンスタントに募集することは難しい状況です。
団体への希望ですが、印刷オペレーターへの技術指導が十分に行えず非常に困っています。生産効率や品質の確保等を注視してやっていますが、指導していただけるような取り組みを、ぜひお願いしたく思います。

九州フォーム印刷工業会 和田会長からの報告
人材確保のための活動ですが、ヒューマンリソースBPO事業を始めています。これは人材確保、人材の研修、人材の定着を目的としたサービスです。この事業については今までのスタッフではできないことなので、リクルートを経験したスタッフを3人入れて、2年前から始めています。求人活動のためには、まず会社を知ってもらわなければいけないので、知ってもらうための活動に取り組んでいます。いろいろしないといけないのですが、インターンシップも学生だけではなくて、中途社員、中途でうちに興味を持ってくださっている人たちにもインターンシップを始めています。そして、これからやりたいのは、女性、主婦、子育てを経験、また、他の会社でキャリアを積んだ方々で、復職をしたい方のためのインターンシップです。門戸を開くというか、幅を広げて会社を知ってもらう活動を今やっています。もちろん採用する先生方とのパイプも必要ですが、大学、専門学校、高校の学生に会社を知ってもらう機会として、就職面接会のような堅苦しいものではなく、企業と学生に集まってもらって、グループワークをしながら会社と学生を結び付けるマッチング事業を始めましたが、非常に好評なので、団体活動として人材確保のための研修、勉強会等の計画を立てて、実施してみてはと思います。ちょうど明日、労働局の方々が来て対談をするのですが、鹿児島県でダイバシティ活躍推進認定企業に選ばれました。今の若い人たちが働きやすい環境をヒアリングして、それを実現させていく活動も、人材確保に重要なことと感じています。また、せっかく雇用した社員の離職率が高ければ、なにもなりません。先程の「破壊」ではないですけれども、ゼロからスタートし、今までの考え方を全て変え、新しい取り組みを積み重ね、5年ぐらいかけて実績を積まれた企業の事例もお手本にして取り組んでいます。

関東フォーム印刷工業会 林会長からの報告
私がいつも社員に話していることは、社内で全てやろうとするので人が足りない、新しい事業をやると人手が足りない、それでは「既存の仕事は外部にもう委託しなさいよ」ということです。特にペーパーレスの世の中で、仕事が永遠に拡大していくわけではないので、今までの考え方の「設備投資をし、人を入れ、社内で製造し、売り上げを増やせば利益がでる」というのではなく、ある程度分野を限った形でやっていかなければ際限がない。そのように考えると、既存の仕事や、これから先は減少するであろう仕事は、もう外部に頼めば。これから会社がやろうとしている仕事に対し、人と物と金を集中的に投資していくという形に変換しなさいと。我々印刷業界も長時間労働という形がいろいろとありますので、それらの問題も早急に改善する必要があります。毎年定期採用を行っていますが、男性よりもやはり女性の面接の方が非常に多い。ですから営業系、事務系の職場は、女性が活躍していく環境に変えていくことを行っています。
   
 2. 委員会報告
●業務委員会(宮下委員長報告)
・10月度会計報告
・page2017出展募集について
・平成29年新春講演会について
●国際委員会(山口専務理事報告)
・北米印刷事情レポートについて
 未来に焦点を定める
 トランザクショナル・ドキュメント
・「欧州印刷事情視察ツアー」企画について
●市場調査委員(山口専務理事報告)
・「市場アンケート調査報告セミナー」開催について
●技術委員会(福武委員長報告)
・技術委員会開催報告
・技術セミナー参加者アンケート集計
●環境委員会(朝日委員長報告)
・環境委員会開催報告
 環境活動についての調査アンケート中間報告
●資材委員会(辻委員長報告)
・11月度用紙事情について
   
 3. 日本印刷産業連合会等関連報告
事務局山口より、資料に基づき以下の報告があった。
(1)「2017年新年交歓会」開催のご案内
(2)2016年9月印刷の月 講演会・式典・懇親会 報告
(3)日印産連及び関連団体主要行事日程
(4)「VOC警報器」WG議事録
(5)「労働安全衛生法施行令及び規則の一部改正」(厚生労働省)
(6)「価格交渉サポートセミナー」開催案内
(7)JAGAT印刷白書2016
   
 4. 各フォーム印刷工業会からの報告
 

この12月で退任される坊野喜彦氏(アコーダー・ビジネス・フォーム(株))からの挨拶の後、小林副会長より閉会挨拶があった。

【小林副会長挨拶骨子】
皆さん、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございました。
今日は皆さんのお話をいろいろ聞くことができまして、人材についてはどこの企業もご努力をされているのだなということが、改めてよくわかりました。その話の中で、業界団体として状況をよくしていこうということは、やっていくべきだと私も思います。九州の和田さんからの話にありましたように、自社の中をいい形で変えていくことによって、「あの会社はすてきな会社だな」となれば、人はおのずと集まってくるということだと私も思っております。とにかく、自社をよくしていくというところに力を入れていくしかないんじゃないかなと考えました。
アメリカの大統領選挙があったりして、あっという間にクリスマス。つい先日までTシャツだったのにもうコートを着ているというぐらい、世の中も変わっていきます。季節がこれだけ変わっていくと、お客様の中身も変わり、我々も変わらなければいけないという時代だと思います。
僕はいろいろなところで言うのですけれども、ダーウィンの進化論ではありませんが、強いものが勝つ、金があるやつが(金があると勝つかもしれないですけれども)勝つということではなく、変わったものが強く、変わったものが最後は生き残る、というところが真実ではないかと信じて仕事をしております。
皆さんと一緒に、新しいことに一歩でも、二歩でも変えていけたらと思います。これからもよろしくお願いします。
次回は、来年1月26日に椿山荘で新年の理事会を行いますので、ご参加いただければと思います。
本日はどうもお疲れ様でした。ありがとうございました。

グランドプリンスホテル広島

次回の平成28年度第8回理事会
(新年理事会)は、
 開催日 平成29年1月26日(木)
 時  間 午後2時15分から
 場  所 ホテル椿山荘東京 プラザ棟1階
       「カシアペア」
 新春講演会(ペガサス)午後4時から5時30分
 新春懇親会(ジュピター)午後6時から
を確認して閉会となった。

   
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