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日本フォーム印刷工業連合会 平成27年度 第6回理事会議事録 |
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平成27年10月15日(木)午後4時 |
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城山観光ホテル「ガレリア」 |
出席者(43名) |
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櫻井会長、小谷副会長、小林副会長、林副会長、玉田常任理事、山本常任理事、松川常任理事、石井常任理事、西常任理事、入野常任理事、溝口常任理事、太田常任理事、和田常任理事、
福田常任理事、佐々木常任理事、福武理事、朝日理事、渡辺理事、中川(瀧本理事)代理、
田中理事、岡田監事、瀬戸顧問、山口(専務理事事務局)、筧(事務局)
<オブザーバー>
(北海道工業会)永野 修一(関東工業会)因 志信、松田守生、宮腰巖、磯村和孝、河合久二浩、
野村龍太郎、萬年 洋、峯松 憲二(関西工業会)中村 利昭、下川 義記(九州工業会)谷幸典、
内藤裕一、寺田剛士、馬場強、伊東俊作、新勝彦、福徳孝志、小斎平均 |
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櫻井会長挨拶骨子 |
皆さん、こんにちは。本日、平成27年度第6回理事会、持ち回り理事会を無事に開催できるご準備をいただき、九州鹿児島の開催となりまして、和田会長はじめ、九州の皆さま方のご努力に対し感謝申し上げます。 いろいろ皆さんにご報告したいことがございます。
まずカチンときたのは、この本の表紙で『日本のデジタル印刷の現状』と書いてあって、副題で「日本のデジタル印刷はなぜ日本で普及しないのか」と。今日は九州ということで解放感で話しますので(笑)、危ない発言も出ちゃうかもわからないので、そのときにはオフレコにしておいてください。
この間もお話したと思うのですが、IRでロンドンとかエジンバラとか、ニューヨーク、ボストンなど15か所くらい回って、フォーム業界がどういうことをやろうとしているのかを説明しています。集まっていただいた皆さんが言っているのは、「フォーム業界はすごい。新しいことを盛んにやろうとしている。ラグビーじゃないけど、次から次から若い人が突っ込んでいく。この姿がとても素敵ですね」と。我々は、デジタルの印刷機を使うのは日常茶飯事のことです。それを今後、こういう展開をしたい、ああいう展開をしたいという話をすると、ものすごい評価が高く、5点満点で5点を貰っています。
このことを頭に入れていただいて、それぞれの会社が今後の事業を進めていく方向性や、どういう事業を、どういう領域を拡大しようかという「ドメイン」を、ここにいらっしゃる経営者や皆さんのアイデアを、デジタルと結びついた独自性を考えて下さい。
もう一つ経済産業省の商務情報政策局と製造産業局の方々が、フォーム工連の会長としてフォーム業界の今後をお聞きしたいとの要望があり、インタビューを受けた。
私が言ったのは、「デジタルを使ってこれからみんないろいろなことを考えて、いろいろなパーソナルな戦略を作っているはずです。我々がやろうとしているのは、この商業印刷とか出版とかパッケージをやろうとしている方向ではないのです」と。また「伝票というのは印刷の後に個人情報をプリントされるので、デジタル印刷の場合には伝票製造と同時に、個人情報も刷れるようになってくるわけです。そういうふうに大きく変わろうとしているその最先端にいるのがフォーム工業界です」と、経済産業省の方にはっきりご説明しました。
経済産業省の方に機械メーカーの方への要望を聞かれたので次のように答えました。「機械メーカーからはバージョンアップ、メインテナンス切れでの機器の替え等、負担になっています。昔は生産現場の傍に技術部員が必ずいたんです。ところがメーカーに機械の修理を頼むようなアウトソーシングになってしまった。しかし、タイの印刷工場では自社の機械を直しています。金型をつくって、溶鉱炉で流し込んで、それを磨いて部品にして使っている。だから、昭和初期の印刷機がいまだに回っています。本来生産機械というのは稼働率なんですよね。この機械でどれだけ稼いでくれたか、どこまで使いまくったかが本来の姿だと思うのですが、それが今はもうできなくなってしまった。各部がブラックボックス化され、機械メーカーに修理を頼まざるを得ない。このような状況で世界で戦えるかといったら、私は戦えないと思います」と経済産業省の方に言いました。
国内の勝負はもう見えています。フォーム業界は勝ち、勝ち組に入ります。我々の目の前にはいろいろなパーソナルな仕事が山ほどある。それらの対応は、今までのノウハウがなくしてはできません。大企業がデジタル印刷機を買えばすぐできるかといったら、そういうことはない。管理手法からなにから特殊なノウハウがあります。そういう強い気持ち、強い意志で、これから我々フォーム業界はやっていきましょう。必ずやすばらしい道が開けてくると思います。そういうつもりで私は一生懸命頑張ります。
日印産連でもグランドデザインの再構築を言っています。その辺を我々もきちんと対応して、ドメインが非常に重要です。カネがあるから成功したわけではなく、ドメインを絞って"これ、やろうッ"と決め、そこに資源を集中していく、その強さ、これなんですよ。
ぜひとも活力あるフォーム印刷産業界になれたらと思いますので、それぞれの事業領域をもう一度見直して取り組んで行きましょう。ありがとうございました。
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1. 九州フォーム印刷工業会活動報告 |
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和田会長報告骨子
皆さん、こんにちは。ただいまご紹介いただきました九州フォーム印刷工業会の会長をしております和田でございます。
まず、皆さま、ようこそ九州へ。そして、ようこそ鹿児島へお越しいただきました。ありがとうございます。我々は、まずありのままでのおもてなしをさせていただきたいと思っておりますので、今日、明日の2日間、どうぞよろしくお願いいたします。
櫻井会長からお話をいっぱいお聞かせいただきましたが、事業領域の見直しをしていきましょう、そして、資源の集中を徹底してやっていきましょう。
今日は、はじめに私たち九州フォーム印刷工業会の現状を、皆さんにお知らせしたいと思っています。我々は現在、正会員は11社、そのうち九州の地元の会社は5社しかありません。非常に寂しいですし残念です。あと、九州の工業会の運営を支えていただいているのが、特別会員の皆さまです。特別会員が16社おりますので、合計27社、約30社弱です。そのメンバーで今運営をしております。以前は、正会員は20社近くあったのですが、1社、1社やめていきまして、私も考えて、あえて入会活動はしておりません。なるべく少数精鋭でいきたいなと思って運営しております。
その運営のここ数年のテーマとしまして、「お互いの強みを活かし合える関係づくり」と、「お互いの強みを活かし合える工夫」をまず実行していきましょう、というのをテーマにしております。
ただ、戦略的にとか緻密なスケジュールをつくってという取り組みではなく、あくまでも自然体に取り組んでおりますが、じわじわと、ここ数年よい効果があらわれているのではないかなと思います。
私たちは、あくまでもライバルでもあり、同じ土俵、同じ市場の中で戦っている仲間でもあります。目先のことだけではなく、自分のこと、自分の会社のことだけではなく、業界やこれからの若い世代の人たちのために何ができるのか、何をしていこうかという発想などを、考えて行動していける会づくりを目指して頑張っております。
今日は全国、北海道からもこの理事会に来ていただいておりますが、まず今、九州はアジアの観光客のよい影響を受けております。九州は、福岡に船でも入る、飛行機でも入るということで、福岡に降りて九州各地に散らばっていくという流れが主体になっているそうです。ついこの間も、16階建ての豪華客船が博多港に停まっているらしいんですが、「上海から来た爆買い用の船」と言われています。そのような消費力を持った国のよい影響を受けていると思いますが、もともと九州は通販王国ともいわれておりまして、通販会社の非常に大きな会社がいくつかあります。その通販会社さんもいろいろな工夫をしてまいりまして、たとえばシステムの共同化とか、配送センターの共同化というのもどんどん取り組んでいらっしゃいます。ですので、我々も、先ほど申し上げましたが、おれが、自分がだけではなく、今持っているお互いの資産や強みを活かして、いろいろな事業領域に挑戦していきながら、新たな九州フォーム印刷工業会の基礎をつくっていきたいなと取り組んでおります。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、鹿児島銀行さんと肥後銀行さんが、地方銀行どうしで統合しまして、10月1日からホールディング会社を発足しております。つい最近は横浜銀行さんと東日本銀行さんの地方銀行どうしが統合していくというような流れもあります。私たちも全国各ブロックに分かれていますが、ただ見ているだけではなくて、その動きのタイミングに乗って、一緒に何かを築きあげていくというような取り組みをするために、新しいものの見方とか、新しい考え方というものを取り入れながらやっていきたいなと思っております。
小さい私の会社の話をさせていただきますが、うちの会社は今、社名を2年前に変えまして、事業領域の見直しも含めて、新しい会社をつくろうというテーマで取り組んでおります。今日も手伝いしてもらっているメンバーは、ほぼ九州の正会員の皆さま方と、あと弊社のスタッフがいるのですが、先ほど事務局としてここでご挨拶させていただきました福徳は、昔から、和田印刷の時代から活躍していただいているスタッフですが、それ以外は、ここ3年以内に入ったスタッフで、今、全スタッフ中の19%がこの3年以内に中途入社した方々で、ほぼ異業種から入ってきた人たちです。
私はあえて異業種の人たちを積極的に採用してまいりました。その中で起こる現象は予想できていたのですが、既存スタッフとのぶつかり合いといいますか、まだお互いを認め合わない、受け入れない、ということがしばらく続きました。それが、会社の目的はこうだから、こういう方向に行きましょうという話をずっとしていきますと、わかってきますので、お互いを認め合う。そして、受け入れ合うと新しい力がふつふつと沸いてくるというか、できてくるんですね。ということで、うちの会社はまだまだ、数字としてそんなに直接的に表れていませんが、非常におもしろい動きというか、外部から見ると「非常におもしろい会社ですね」と言われるようになってきました。その中で、地方は九州だけではなく、ここに地方の皆さま方いらっしゃると思いますが、「地方創生」という言葉をよくお聞きすると思います。私は持論として、地方は、やはり「女性の力」をどれだけ活用できるか、取り入れることができるかがポイントになってくるのではないかなと思っています。弊社も今、女性の管理職の登用を、わずか100人弱の会社の中で3人くらい管理職に登用しており、女性の社員比率は今46%ですが、3年後、4年後には、60%、70%に切り替えていきたいなということで取り組んでいます。九州は、特に鹿児島は男尊女卑といわれがちですが、男性が活躍できるというのは、女性がしっかりしているから、女性が賢いから活躍できるのであって、その女性の賢い力をもっとビジネスに活かしていこうということで、今よく言われている「ダイバシティ」にも非常に積極的に取り組みをしまして、いろいろなところからお声かけいただきまして、お話をする機会もいただいております。そういうものも、一つの会社のブランドづくりというか、ブランディングの一つなので、そういった新しい活動、新しい動き、新しい取り組みをどんどん、会としても、この業界としても、取り組んでいきたいなと思っております。
私自身、この持ち回り理事会のホスト役は今回で3回目です。8年前と16年前と今年で3回目です。もう本当にメンバーがすっかり全員替わっています。今、たとえば小林副会長のお父さんとか、渡辺さんのお父さんには8年前、16年前にお世話になりましたが、皆さんも替わっております。私も、今年48歳になりますが、ご縁がありまして、30歳前半からこの活動に参加させていただいておりますので、少なからずともこの業界の流れというものを、40代の人間としても見ることができましたので、20代、30代の人たちによい環境を与えることをテーマに、いろいろなことに取り組んでいきたいなと、日々考えております。
今日、一番後ろの一列に並んでいるのは、九州の正会員の皆さん方ですが、普段は会えない全国の理事の皆さまに会えるということで、非常に楽しみにしておりますし、ぜひ、この会が終わって夜の懇親会のときは、九州の会員に皆さま方が積極的にお声をかけいただいて、九州の皆さま方といい歓談ができればなと思っております。
以上で活動報告ならびに九州フォーム印刷工業会の思いというものを語らせていただきましたが、今日、明日、非常に天気がいいと聞いております。桜島は、あれだけニュースになりましたが、実は鹿児島市内にはこの半年くらいほとんど灰が降ってきていませんので、街も非常にきれいになっています。空気も非常にきれいです。非常にいい時期に、いい天気の日に皆さん来ていただけたなと思っておりますので、今日、明日、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 |
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