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日本フォーム印刷工業連合会 平成26年度 第6回理事会議事録 |
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平成26年10月2日(木)午後4時 |
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ホテルニドム 2F コンカニペ |
出席者(44名) |
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櫻井会長 小谷副会長 小林副会長 林副会長 玉田常任理事 山本常任理事 土屋常任理事
石井常任理事 西常任理事 大門常任理事 入野常任理事 溝口常任理事 太田常任理事
和田常任理事 福田常任理事 佐々木常任理事 朝日理事 渡辺理事 瀧本理事 瀬戸顧問
山口(事務局)筧(事務局)
<オブザーバー>
(関東工業会) |
宮腰巌 篠田ちゑ 野村龍太郎 和気章浩 松田守生 |
(関西工業会) |
中村利昭 下川義記 |
(北海道工業会) |
山口毅紀 渡辺修 佐藤泰光 橋場修一 川口理一郎 加藤慎司 前田憲之
永野修一 三浦教靖 三浦淳一 作田勉 峯松憲二 近藤雅彦 森山克彦
出原丈二 |
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櫻井会長挨拶骨子 |
皆さん、こんにちは。お疲れさまです。今日は第6回理事会で持ち回り理事会として、北海道で開催致しました。北海道は本当にいいところで、感激はしていないのですが、感動はしている(笑)。なかなかすごく広いところで、自然と戯れることができるという環境が都心の近くにあるわけですよね。非常に恵まれた、どちらかというと、アメリカ型の都市なのかなと感じます。東京では歩いても歩いても商店街ばかりというような環境ですのでね。
その辺はさておき、もうそろそろ随分皆さんとおつき合いもあり、私の率直な感想をいろいろとこれから言わせていただこうかな、言いたいことも言っていいころかな、と勝手に思っているんですよ。
先日、日印産連の会合がありまして、20年前と今と比べて、どのくらい印刷会社が減少しているかという率を出しているんです。その表がここにあるんです。これは、あとで配られると思うんですが、大手印刷会社が属している印刷工業会はもともと120社(平成5年)、それが95社に減少して79%と維持できていますが、中小の印刷会社が所属している全印工連は50%に減っています。半減している。そのなかにあってフォーム工連は274社から123社と65%に減っている。その他の団体を含めて平成5年と平成25年を比較すると、印刷会社が半減しているというのが現実です。我々はよく頑張っているな、ということかなと思っています。
日印産連でどういう話をしたかというと、印刷におけるグランドデザインをもう一度組織的に見直そうではないかという動きを日印産連がやっていまして、それをいろいろな切り口で、いろいろな委員会や理事会のときに提案していきます。私もいろいろと言いましたけれどもね。「印刷における価値創造強化に関する行動、そういうのをデザインしたい」とか、「印刷産業の社会的責任の向上に関する団体活動の評価はどうなんだ」とか、「社会に対する説明責任、社会へのアピールと評価の方法は」どうなのか、そういうような「印刷の信頼度をもう一度上げるためには」どうしたらいいのか、こういうようなテーマでこれから延々とこのグランドデザインを進めていくというような話がありましてね。できるだけ「価値創造型」「価値創造強化に向けて」、こういうあやふやな言葉はやめて、いろいろとストレートなものの言い方に換える作業をしていると思います。
今日は日経平均が1万6,000円を割りました。1万5,611円ということで、民主党政権のころに戻りつつある。非常に好景気というが、水をかけられるような結果で、いろいろな問題があるのかなと思います。僕はIRで海外に行っていろいろな国のトレーダーと話して得た結論ですが、「日本の印刷業界は信じられない。抜本的にどういうふうにやろうかというようなことを、統一をとって頑張ろう、というような雰囲気が感じられない。このままで行くと印刷業界は衰退するだろう」というような目で見ているのは間違いないんです。そこを、フォーム工連の会長の名刺を出しながら、「フォーム工連は違うんだ。我々の世界は、好景気・不景気に左右されない独特の世界で仕事をしている」と。彼らは常に凸版印刷と大日本印刷とトッパン・フォームズの営業利益率と比べたり、ROE(株主資本利益率)を比べ、企業の収益性で彼らは判断するのです。当社は、営業利益、ROE、その他の指数に関しても業界ナンバーワンが結構あるが「これは、どうしてですか」と聞かれたんです。これに対して僕は、フォーム工連企業の我々が通っている企業の部署は、普通の人が通えない部署に通うことができている。これがまさに「フォーム工連企業の強みである」という話をしています。彼らは非常に納得していました。例えば企業が、景気が悪くなると、予算を削減するのは、広告宣伝費とか、そういうところですよね。我々が行っているところは、企業の背骨の血液にあたる、事業企画とか、システム開発とか、そういう部署に通っているわけですね。そういう部門はなかなか経費が削減されない。そういう意味では、頑張れば頑張るほどいろいろな提案ができる部署で、将来決してマイナスの傾向にはならないだろう。そういうような話をしています。彼らそれを非常に同感してくれて、トッパン・フォームズという名前を代表して、フォーム業界を応援してくれていると僕は思っているんです。僕はIRに行くときに、フォーム工連会長の名刺を見せています。こういう立場で来ています。だからこういう理解をしてください。全体のためにセールスをしているつもりなので、ぜひとも自分たちの強みというものをもう一度よく理解してやっていきたいな、と思っているんです。
ちょっと今日は時間をいただいて、ぼくがこの数年間トッパンフォームズで言い続けてきたこと。
それというのは、一つは「企業体質の変革」です。「当社だけがよければいい」というのではなくて、「業界ということを考えなさい」というような話をしています。そのなかにあって“現場力”という問題です。まず“現場力”をつけない限り、企業経営はやっていけない。“現場力”というのはどういうことかというと、御嶽山で明暗を分けてしまったことに通じるところがあります。それと同じことを我々は常日ごろ、営業が得意先でやっているわけです。その時に、その若い営業がどういうふうに判断するか。その判断と僕とイコールでなければいけないわけです。「会社に帰ってから社長に相談して返事します」なんていうことは絶対言うな、と。これが、僕が言っている“現場力”ということなんです。そのために僕は「君の判断を尊重するよ」というようなことを言っています。
それと「差別化」です。「差別化」というのは、あらゆるものにサービスの「差別化」。ここでも皆さんといっていますが「差別化された商品」に対してはお互いに尊重し合おうよ。せっかくつくったものだから、他人のつくったものをまねてやるということはやらないで、そのつくった人にお願いすればいいわけですから。製品やサービス視点の「差別化」これを大切にしていく。そうでないと秩序というものが崩れていく。
それとやり続けてきたのが「財務基盤の強化」です。先月のフォーム工連の理事会挨拶でも僕は言ったと思いますが「財務基盤は強化しておいたほうがいいですよ」と。これは今の1万6,000円の日経平均が将来、幻であったと思っていただいたほうがいいかと思います。日本の実力は、1万5,000円、1万5,800円くらいがせいぜい。そうすると、もうちょっと下がると、民主党政権のころとまったく同じになる可能性があるんです。
それを今、一生懸命建て直しを図っているわけですので、それがうまくいっているかというと、そういうことは決してないようです。なぜならば、日本の不良債権は世界で27番目で、返すあてのない国債を引き受けているのは日本の場合、銀行がほとんどですので文句が出ないけれども、ギリシャでは国がつぶれるかつぶれないか、というような大騒ぎになったのが去年、一昨年でした。そのときのギリシャの負債の比率は176%ですよ。176%であれだけ大騒ぎしたのに、日本の今の現状は246%くらいなのです。これは、もとの日銀の総裁の福井さんが、火種として消さなければいけない非常に大きな問題である。そのためにいろいろな手で、増税とか消費税とか、やってきますよね。
そういう意味で「財務基盤」をきちっとしておいたほうがいい。それをぼくは8年間やり続けてきた。おかげさまでほとんど無借金経営をやっています。
あと、もう一つは「社会に評価される企業」です。できるだけ社会的な活動をきちっとやっていく。そういうような企業でありたい。そういう意味で、ダイバーシティへの対応、「なでしこ銘柄」の受賞など、いろいろ受賞させていただいて、どうやって評価を得ようかなと、テーマで追いかけていたのですが、一つの結論が出たと思っています。
これから成功するためには「顧客主導」というのを絶対忘れないことです。顧客主義、顧客満足度、これをいかにして上げていくか。それと、応援してくれているいろいろな個人的なつき合いとか、それに対するきちんとした対応、そういうところを確実にやっていく。そういう「外とのコミュニケーション」と「内とのコミュニケーション」との両方を本気になってやっていかないとだめなのです。
是非とも、そういう意味で、このフォーム工連企業の123社が、先鋭的になりましょうよ。印刷業界をひっかき回すような存在に、123名の人間が動き回る。それぞれの委員会をただ単に発表する(ただ単に発表するというだけでも大変で、そういうふうに言われたらカチッとくる人もいらっしゃるかもわからないけれども)だけではなく、そこで 新しい提言をやっていく。例えば「海外に於ける新しい商売のやり方を紹介する」。是非とも、そういうような「先鋭的な組織」になればなと願っています。
我々は「これから印刷戦国時代に入る」と、そういう覚悟の上でやっていかなければいけない。「今までは親睦だったのが、一つ変わって先鋭的な会議の場になればいいな」と思っています。
長々と話させていただきましたが「もうそろそろしゃべってもいいよ」というような声も聞こえますので、本日は少ししゃべらせていただきました。これが私のフォーム工連に思っているホンネです。繰り返しになりますが「フォーム工連企業は、世の中の血液にあたる、背骨にあたる部分をやっているんですよ。これは、ものすごく強いんです。これを理解しているのは、海外のほうが理解しているということです。我々の団体は人数は少ないけれども、メジャーな仕事をやっている」。
是非ともそういうことで各社に頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。どうもありがとうございました。 |
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1. 北海道フォーム印刷工業会活動報告 |
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「西 会長報告骨子」
今日はようこそ北海道にいらっしゃいました。心から歓迎致します。北海道印刷工業組合を中心に組織され、北海道印刷関連業協議会の中に北海道フォーム印刷工業会が加わっている。この北海 道印刷関連業協議会の活動は、一年に一回札幌の流通センターで機材展を開催している。今年は9月4日〜6日まで3日間開催し、約5,000名の来場者があった。その他の活動としては新年互例会、 ゴルフ大会が主な活動である。
現在 北海道フォーム印刷工業会は、正会員が10社 準会員5社 特別会員11社 計26社で形成されている。活動としては総会をはじめ、定期的に理事会を開催し、会員間の情報交換の場にするとともに、フォーム工連理事会の内容を伝える働きをしている。その他 ゴルフ親睦会や忘年会等を開催している。大震災時、北海道は紙の入手に苦労した時期が約半年続いた。この時会員各 に集まって頂き、共同で対応することで危機を乗り越えた。また 年一回ではあるが講演会を開催している。
北海道は地域的に影響の薄い場所、土地は広大にあるが、商売になると厳しい地域でもある。会 員として加盟頂いている各社が長期的な視野に立って健全な経営ができるように活動を続けて行きたい。 |
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